長嶋一茂 ryuchellさん死去、誹謗中傷問題に言及し「メンタルキャパシティは測れないので」

[ 2023年7月14日 10:08 ]

長嶋一茂
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 元プロ野球選手でタレントの長嶋一茂(57)が14日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。12日に死去したタレントのryuchell(りゅうちぇる、本名比嘉龍二=ひが・りゅうじ)さん(27)を追悼した。

 番組では、ryuchellさんの訃報を伝え、羽鳥慎一アナウンサーが「ryuchellさんが亡くなったということは非常に複雑な要因が絡んでいるのかも知れませんけれども、SNS上の誹謗中傷というのも一因の可能性はあると思います」と誹謗中傷について言及すると、一茂は「そうですね、実際に遺書も残ってないということなので、この誹謗中傷が直接的に死に至る原因かどうかは分からないですし、健康上の理由ももしかしたら何らかがあったかも知れないし、SNS以外での個人的な人間関係のことも原因としてあったかも分からないし、分からないんですけれども、これ(SNS上の誹謗中傷)も原因の1つではあるのではないかなと思います」と話した。

 そのうえで、「本人(ryuchellさん)も(生前に)おっしゃっていたように自分の個性をさらけ出して体現していきたいというお話があったんだけど、それはやっぱり同時に誹謗中傷にさらされるリスクもかなり高くなるんじゃないかなと思います。ましてや政治の問題だったりジェンダーの問題だったり、問題提起し切り込んでいってる部分もあるので、専門家でさえも誹謗中傷されるわけですから、ましてや本人そうではないというところで、言論の自由というところのベース、民主主義国家に則っての自分のポジショニング、そこで体現していきたいという気持ちが相当強いとなると、より誹謗中傷にさらされたんだろうなというところはありますね」と推察。

 そして、「メンタルが強いとか弱いとかいう言葉があると思うんですけども、(ryuchellさんは)気にしないというお話はありましたけども、実際のところ本当に気にしなかったかどうかは分からないし、自分の中でそこが整理できているかどうかっていうのは分からないと思う」と言い、「お前メンタル強いねとかメンタル弱いねとかって言われても自分が本当にメンタルキャパシティがどこまであるのか、ないのかなんてことは、たぶん測れないんで、もしかしたらこうやって誹謗中傷にさらされたことが自分の精神を少しむしばんでいって、そこでメンタルキャパシティが耐えられなくなっちゃった部分というのはあるんじゃないかなというふうに僕は思います。とにかく僕も共演したことは何度かあったので凄くびっくりしましたし、さらされる側と言ったらちょっとうぬぼれかも分からないけれども、なんでこういうことになっちゃったのかなと悔しい部分も凄くありますね」と自身の思いを話した。

 ryuchellさんは12日午後5時半ごろ、マンション内の事務所で意識のない状態で見つかった。警視庁は自殺を図ったとみて死亡した経緯などを調べている。

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