EXIT兼近大樹 婚外子巡る大人の偏見に疑問「伝統的家族観が差別を助長している」

[ 2022年12月22日 23:12 ]

EXITの兼近大樹
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 お笑いコンビ「EXIT」の兼近大樹(31)が22日、ABEMA「Abema Prime(アベプラ)」(月~金曜後9・00)に生出演し、日本の婚外子を巡る現状に私見を語った。

 少子化に歯止めがかからない日本だが、番組では婚姻関係にない男女の間に生まれた婚外子に対する法整備が進んでいない現状を特集。生まれた子供は母親の戸籍に入るが、パートナーの男性の名字を名乗るには、姓の変更を裁判所に申し立てて認めた後、役所に戸籍を移す手続きをしなければならず、二度手間というのが現状だという。

 兼近は結婚に関して「結婚したい人はしたらいいと思うけど、“結婚しなきゃいけない。結婚というのが幸せです”という洗脳は早く終わってくれと思う」と、自身の価値観を披露。「結婚はいいものとされているだけで、ちゃんとしたメリットを考えた時に、別に何もないんですよ」と首をかしげた。

 結婚のメリットについて疑問を口にすると、こう返される時があるという。「“メリットとかじゃないじゃん?”と言い出すんですよ。“それが幸せなんじゃん”って。もう洗脳されてるじゃんって。怖くて怖くて日々、仕方ないんですけど」と、固定観念の押しつけに嫌悪感を示した。

 世界では婚外子が5割を超える国もあるが、日本では婚外子が色めがねで見られるケースも多く、他の子の親からも差別的な扱いを受ける例も番組で紹介された。兼近は「伝統的家族観みたいなものが、差別をすごく助長していると思っていて。“(婚外子だと)子供がかわいそう”とよく言うじゃないですか?かわいそうにしているのは、それを言っている人で、子供がかわいそうと思うなら、みんなで守るべき」と主張した。

 婚外子への差別をなくすためには、「(小さいころから)結婚というものを慣らしていかないと。したい人はしていいけど…というふうにしないと、子供たちがかわいそうになっていく」と提案。「その仕組みを作っているのはやっぱり大人たちで、お前が助けろよと思う。子供がかわいそうなら」と訴えた。

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2022年12月22日のニュース