役所広司 役者の“理想型”に言及「コロナ禍でやめてった子が結構いるんですよね。そういう時に…」

[ 2022年6月28日 18:24 ]

役所広司
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 俳優の役所広司(66)が28日放送のNHK「ニュースLIVE!ゆう5時」にVTR出演。インタビューに応じ、理想の俳優像について語った。

 役所は80年にデビュー以降、様々な役を演じてきた。インタビュアーから「どの役にもピタリとはまる印象があります」と告げられると、役所は役作りのスタンスを口に。「役に歩み寄っていく俳優と、役を自分の方に引き寄せる俳優、タイプは2つあると思うんですけど、僕はできれば自分をなくして、役の人物に歩み寄っていきたい」と明かした。

 さらに具体的に「自分に与えられた人物がどういうふうに考えるんだろう、こういう時どういうふうに行動するんだろうっていうことを考えますね。そういう努力をします」とキッパリ。「この顔と、この体と、この声ですから、できる役ってのは限られるんですけど…」と謙遜しつつ、「役者ってのは年をとってきたり、白髪が生えたり、しわができたり、太ったり痩せたりすることによって味は出てきますよね。そういうのがフルに一つの俳優の武器だなと思います」と語った。

 また、役者としての“追い求める理想型”を聞かれ、「ある程度、年も取って撮影現場に行くと結構上、一番上だったりしますから、これから映画とかテレビとか演劇とか、そういうところで仕事をしたいと夢を持っている人たちには、何かいい環境を用意してあげたいなというのは…」と口に。さらに「コロナ禍で仕事がなくなってきて、やめてった子が結構いるんですよね。そういう時に今、何かそういう動きをすることは僕にとっても恩返しになるかなっていう気がしています」と、しみじみと語った。

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2022年6月28日のニュース