テレ朝「おかずのクッキング」3月いっぱいで終了 48年の歴史に幕 「おしゃべりクッキング」に続き

[ 2022年1月14日 12:00 ]

東京・六本木のテレビ朝日社屋
Photo By スポニチ

 テレビ朝日は14日、1974年から続く、長寿料理番組「おかずのクッキング」(土曜前4・55)を3月いっぱいで終了すると発表した。初代の土井勝氏から2代目・土井善晴氏まで続いた48年の番組の歴史に幕を下ろすことになる。

 番組は“おふくろの味”という言葉を世に広めた料理研究家・土井勝氏がメインを務める「土井勝テレビお料理教室』」として、1974年4月にスタート。当時は月~金曜の夕方5分間の放送で、勝氏のやさしい関西弁と家庭料理のレシピが人気を集めた。現在出演する、2代目の土井善晴氏は88年4月に番組31歳で初出演。93年春、父・勝氏から司会を引き継ぎ、“家庭料理は愛情”という勝氏の精神を大切にしながら、現代の暮らしにあった日本の家庭料理を追求。2000年10月以降は毎週1回25分番組というスタイルになり、軽妙な語り口と作りやすいレシピで長年、多くの人に親しまれれてきた。

 約34年にわたり、番組に出演してきた善晴氏は同局を通じ、「父の『土井勝おかずのクッキング』はテレビ朝日でも有数の長寿番組でした。番組が始まったのは48年前(昭和49年)といえば、私は高校3年生でした。それから料理修行の後、父とともに講師を務めさせていただくようになるのは34年前からです。これほどの長い年月を支えてくださったテレビ制作、テキスト出版でご一緒させていただいた方々には感謝しかありません」とコメント。「『おかずのクッキング』では“家のお料理は楽しく作る”をコンセプトに番組づくりをしてきました。そんな当たり前の“作って食べるという暮らし”にある心の豊さを思う気持ちから、“一汁一菜”という提案(おかずのクッキング2015年8/9月号)も生まれたのです」としたうえで「『おかずのクッキング』はとてもよい番組だったと思います。2022年3月をもって番組が終わることはとても残念ですが、一方で、いつも一生懸命できたことを誇りに思います。いつも番組を観ていただいた皆様に心よりお礼申し上げます」とした。

 なお、番組テキストも2月3月号(1月21日発売)が最終号となる。

 同局で放送される料理番組を巡っては、1995年のスタートしたお昼の名物番組、タレントの上沼恵美子(66)が司会を務めるABC制作「上沼恵美子のおしゃべりクッキング」(月~金曜後1・30)も3月いっぱいでの終了が決まっている。

続きを表示

2022年1月14日のニュース