橋下徹氏 拡大傾向のオミクロン株、専門家に「“危ない”“注意しろ”ではなく、リスク評価を」

[ 2021年12月23日 12:10 ]

元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(52)が23日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。厚生労働省と大阪府が22日、海外への渡航歴がない大阪府の教員とその家族、計3人が新型コロナウイルスのオミクロン株に感染したのを確認したと発表したことに言及した。

 国内で市中感染が報告されるのは初めてで、岸田文雄首相は「国として市中感染の事例として受け止め、対策を徹底する」と記者団に述べた。現在は、感染経路を特定し拡大のペースを遅らせるため、新型コロナの新規感染者全員を対象に、オミクロン株感染を確定するウイルスのゲノム(全遺伝情報)解析。また、濃厚接触者にも指定の施設で14日間の待機を要請している。だが、この先の感染拡大は避けられないとみられ、病床確保や自宅などでの健康観察の体制強化が急務とされる。

 橋下氏は、オミクロン株について「リスク評価だと思うんですよ。専門家の皆さんに、僕はこれをやってもらわなくていけないと思ってることがある。“怖い”そして“社会経済活動を抑えないといけない”“皆さん注意しましょう”このメッセージは専門家の皆さんから常に出て来るんですけれど、もう一つ重要なことは他の病気と比べてこれくらいのリスクですよと。これが専門家の1番の腕の見せどころ」と言い、「しかも期限を決めてね、“もうしばらく様子をみましょう”って言って2カ月、3カ月たってズツズル引き延ばすんじゃなくて、今月末ないし1月中旬までにきちんとリスクを出しますと。限られた今あるデータの中でリスクを出しますと」と要望した。

 そして「この程度のリスクなんだと思えば、僕はもうこれは感染をある意味、容認して、あとはしっかり医療態勢で対応していくと」とし、「みんな気にしているのは、どれくらいの重さってことなんですよ、関心を持っているのは。ここに今まで専門家は明確な答えを出してこなかったんですよ、この約1年半。“危ない”とか“注意しろ”っていうのはもう分かったんで、これからの専門家の仕事はリスク評価ですよ」と自身の考えを述べた。

 さらに「ほかの病気と比べて、しかもコロナウイルスっていうのは風邪でもあるわけだから、風邪でも重いものもあるわけですから、そこのリスク評価をしっかり出していただいて、これだったら市中感染やむなし、そこで頑張っていきましょうって判断するし、もしもものすごく重いってことだったら止めなきゃいけないし、専門家の皆さんに責任を果たしてもらいたいと思います」と話した。

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2021年12月23日のニュース