森永卓郎氏 旧知の河村市長かばう「渡されたらかんじゃう人」「周りの大人の配慮が足んなかった」

[ 2021年8月12日 17:10 ]

経済評論家の森永卓郎氏
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 経済アナリストで独協大経済学部教授の森永卓郎氏(64)が12日、TBS「Nスタ」(月~金曜後3・49)に生出演。旧知の間柄である名古屋市の河村たかし市長(72)が日本中から批判にさらされている“金メダルかみつき問題”について「河村市長は渡されたらかんじゃう人」として「周りの大人の配慮が足んなかった」などと私見を述べた。

 河村市長は東京五輪で金メダルを獲得したソフトボール日本代表の後藤希友(20=トヨタ自動車)から4日に表敬訪問を受けた際、カチリと音を立てて無断で金メダルにかみつき、日本中から批判の声が殺到。その後、謝罪したものの、用意された原稿を何度もつっかえながら“棒読み”したことでさらに炎上した。東京五輪・パラリンピック組織委員会は当初メダルの交換はしないとしていたものの、批判が収まらないことから12日にメダルの交換を発表。交換に関わる費用については国際オリンピック委員会(IOC)が負担すると公表した。

 これを受けて記者会見に応じた河村市長は「まぁ、本当にゴールドメダリストのですね、宝物をそういうことで傷つけたということは誠に申し訳ないことで。謝罪することが、まぁまぁ…まぁ、とりあえず全てでございますので。その後どうしてくれ、こうしてくれいうのは、まぁ、そう言える立場でもありませんので(JOCの)山下会長にお任せしとるということしか言えません」と改めて謝罪。このような不祥事でメダル交換という前代未聞の結果を招いたことについては「それは申し訳ない、と。深く反省しております、ということに尽きます」と言葉を重ねた。

 この問題を取り上げた際に番組キャスターを務める同局の井上貴博アナウンサー(37)から意見を求められた森永氏は「私は河村市長とはもう随分長い付き合いなんで」と前置きした上で「実は河村市長は渡されたらかんじゃう人なんですよ。だから、後藤選手は若いのでそういうこと知らなかったと思うので周りの大人がとにかく渡す時にかまないでねって言うか、最初から渡さないっていうふうにすれば今回の事故は起こんなかったんだと思うんですけど。河村市長も悪気はないんですけど、そういう性格なんです。だから…。ま、もちろん、いけないんですよ?かんじゃ。だけど、ちょっと周りの大人の配慮が足んなかったんじゃないかなと私は思います」とコメントした。

 ここで井上アナが「この状況を周りが止められたともね。周りも想定して、じゃあ、止められるかっていうのも…」と言葉を差し挟むと、森永氏はこれを途中で遮るように「私が隣にいたら言ってあげられたと思うんですけれども」とさらにコメント。これには井上アナも一瞬、言葉に詰まり「それはもう返す言葉がありませんけども」とし「う~ん…」とうなってそれ以上の言葉を飲み込んだ。

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2021年8月12日のニュース