東国原英夫「別に訪問して貰わなくて良かったんじゃないかな」 バッハ会長広島訪問、費用は広島持ちに憤り

[ 2021年8月12日 14:18 ]

東国原英夫
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 元宮崎県知事で衆院議員も務めたタレントの東国原英夫(63)が12日、自身のツイッターを更新。国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長(67=ドイツ)が7月に広島市を訪問した際の警備費を広島県と広島市が折半することになったというニュースに憤った。

 報道を受けてツイッターを更新した東国原は「別に訪問して貰わなくて良かったんじゃないかな」とバッサリ。「ノーベル平和賞狙いと言われるあのパフォーマンス的訪問に一体何の意味があったのだろう」と続けた。

 バッハ会長は東京五輪(7月23日~8月8日)開幕前で、国連決議による「五輪休戦期間」が始まった7月16日に被爆地である広島市の平和記念公園を訪問。公園は立ち入りが禁じられ、原爆資料館は2016年のオバマ米大統領(当時)らの訪問時と同様に一時閉館された。周囲を警察官が固め、マンホールまで調べる厳戒態勢が敷かれた中、バッハ会長は広島県の湯崎英彦知事(55)らに迎えられ、大会組織委員会の橋本聖子会長(56)ら大勢の関係者を引き連れて慰霊碑の前に進んだ。周辺道路から抗議デモ隊による「Get Out(出ていけ)バッハ!」「広島を利用するな!」などのシュプレヒコールが響く中で献花し、黙とうをささげた。広島市と広島県はその際の警備費用を大会組織委員会に負担するよう申し入れたが断られ、警備会社へ支払う計約379万円は県と市が折半することになったという。

 IOCは五輪開催期間中だった「広島原爆の日」の8月6日に選手や大会関係者に黙とうを呼び掛けるなどの対応をしない方針を決定。広島市などから要請が出ていた黙とう呼びかけを“スルー”した。バッハ会長は東京五輪閉幕翌日の9日夕方には東京・銀座を散策。国民ら日本在住者が我慢に次ぐ我慢、外出自粛を重ねる中でバッハ会長の行動には日本中から批判の声が相次いだが、丸川珠代五輪担当相(50)は10日に行われた閣議後の記者会見でバッハ会長の“銀ブラ”について「まず14日間しっかりと防疫措置の中で過ごしていただいているかということは重要なポイントだと思います。加えて不要不急であるかということは、これもしっかりご本人が判断すべきものであります」と語り、火に油を注いだ。

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2021年8月12日のニュース