世界で2番目に稼ぐ覆面DJ、マシュメロ 日本上陸!11日配信アルバム、エイベックスと独占契約

[ 2021年6月11日 05:30 ]

新作アルバムのライセンス契約をエイベックスと結んだマシュメロ
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 米経済誌フォーブスによる「世界で最も稼ぐDJランキング」で2位の世界的人気DJ、マシュメロ(29)が11日に全世界配信するアルバム「Shockwave」のライセンス契約をエイベックスと結んだことが10日、分かった。

 16年のデビュー以来、全ての作品を自社レーベルで発表しており、ライセンス契約を第三者と締結したのは世界で初めて。アルバム内の新曲12曲に関し、同社が日本国内での独占的な販売権を獲得し、宣伝活動などを展開していく。

 マシュメロはその名の通り、マシュマロのような白い筒形のマスクをかぶって顔を明かさずに活動している米国人DJ。5月末のサッカー欧州チャンピオンズリーグ決勝の開会式でヘッドライナー(主役)を務めた。代表曲「Alone」のミュージックビデオ(MV)の再生回数は20億回超。フォーブス誌の「世界で最も…」で19年の収入は4000万ドル(約43億円)でザ・チェインスモーカーズに次ぐ2位。米音楽界全体で見ても、今最も勢いのあるアーティストの一人だ。

 日本では19年3月に千葉・幕張メッセなどで大規模な来日公演を開催。音楽好きの間でカリスマ的人気を誇る一方で、まだ広く認知されていないことから、エイベックスと組むことで米国に次ぐ規模とされる日本市場を開拓することが狙いだ。

 では、なぜエイベックスを選んだのか。同社広報部は「総合的エンターテインメント企業であることから、さまざまな展開に期待をいただいた」と説明する。同社は日本のメジャーレコード会社の中でも、本業以外にコンサート事業やアニメ、グッズ制作など幅広くビジネスを行っている。クラウドゲーム事業への進出も発表しており、マシュメロは今後、同社と組んで音楽ビジネス以外も仕掛けていくとみられる。

 昨年はコロナ禍でアルバムが発売できず、今作が2年ぶり。マシュメロは「エイベックスと組むことを誇りに思い、日本の皆さんに今まで以上にいろいろなことを提供できることを心からうれしく思います」と名刺代わりの一枚になることを期待している。

 ◇マシュメロ 1992年5月19日生まれ、米ペンシルベニア州出身の29歳。16年1月、デジタルアルバム「Joytime」でデビュー。米女優セレーナ・ゴメスとの共演曲「Wolves」などがヒット。これまでCDやレコードなどパッケージ販売はしていない。19年、人気クラウドゲーム「フォートナイト」内でバーチャルコンサートを開くと1000万人超が視聴。ユーチューバーとしても活動している。

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