いきものがかり・山下穂尊「思い残すことはない」 地元神奈川で感激のラストステージ

[ 2021年6月11日 21:43 ]

いきものがかりの横浜アリーナ公演で、水野良樹(左)から贈られた日記のノートを手にする山下穂尊。左から2人目は吉岡聖恵
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 男女3人組ユニット「いきものがかり」が11日夜、全国ツアーの最終公演を出身地の神奈川・横浜アリーナで開催し、2日にグループ脱退を発表したギタリストの山下穂尊(38)がラストステージを飾った。

 序盤でリーダーの水野良樹(38)が「コロナ禍で昨年のツアーができなくて、やっとできました。そしてですよ…、地元の皆さん。山下抜けるってよ」と明るく報告。山下は「驚かせてすいません。何年も考えてきて、放牧(17~18年の活動休止)もコロナもあって、そんな中で(2人に)温かく背中を押してもらった」と経緯を明かした。水野は「何の因果か3人で横浜でできる幸せ。うちら3人も楽しみたい」と意気込んだ。

 水野は99年2月の山下と2人での結成時から付けていた日記を「これ、ほっち君(山下)にあげる。旧いきものがかりの日記」とプレゼント。すると山下は「これからは新いきものがかりになるんだな」と感慨深げに漏らした。

 ステージ上のトークやラジオ番組での進行はいつも、水野とボーカルの吉岡聖恵(37)が中心となって繰り広げ、山下がうなずいている光景が見られた。それだけに水野は「これ2人だけになったらどうすればいいんだ?」と戸惑い。吉岡は「ほっちのパネルを置けばいいんじゃない」と提案して山下を笑わせた。

 山下は4年ほど前に脱退の意思を2人に伝えたが、結論は簡単に出ず、今春に6公演の全国ツアーが実現できたことで改めて申し入れた。グループは今夏で離れ、今後は表舞台に立たずに創作活動に専念する。

 「YELL」や「ありがとう」「じょいふる」などヒット曲オンパレードの約3時間のステージ。山下は「やっぱ神奈川はホーム感がある。思い残すことはない」と、観客5000人が集まった地元での幕引きに感激。吉岡は「この3人だからこのステージに立てている」と涙。「今以上に輝いていきたい。これからも見守ってください」と深々と頭を下げた。水野も「3人でできて幸せでした」と涙を浮かべた。

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