「岡田会長 ありがとうございました」思い出の東映東京撮影所で社員らが追悼

[ 2020年11月22日 05:30 ]

関係者に見送られ東映東京撮影所を後にする岡田裕介さんの棺を乗せた車(撮影・会津 智海)
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 急性大動脈解離のため18日に亡くなった東映の代表取締役グループ会長の岡田裕介さん(享年71)の通夜が21日、都内の寺で営まれた。親族、関係者約30人が参列。安倍晋三前首相からは供花が届いた。祭壇横には岡田さんが俳優時代に出演した映画「赤頭巾ちゃん気をつけて」や「吶喊(とっかん)」などのポスターが飾られた。

 岡田さんの遺体を乗せた車は寺への道のり、東京・東大泉の東映東京撮影所に立ち寄った。1988年、東映に入社した時に配属された(所長付ヘッド企画者兼第一企画製作部長)思い出の場所。岡田さんが陣頭指揮を執った吉永小百合(75)主演の映画「いのちの停車場」(来年公開)の成島出監督(59)、白石和彌監督(45)や東映の社員が出迎え、「岡田会長 ありがとうございました」というメッセージボードを掲げ追悼。所内をゆっくりと1周する間、作業中だったスタッフも全員が外に出て合掌した。

 成島監督は16日に一緒にラッシュを見て、編集について話し合ったばかり。「人々の心に訴えるものを目指そうと話されていた。会長にとっても特別な作品だったと思う。全力を尽くして完成させます」と決意を語った。

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