巨人・元木ヘッド「自分の言動がチームの命運を左右する」 タレントから華麗なる転身 

[ 2020年11月14日 10:00 ]

14日放送の「バース・デイ」に出演した巨人の元木ヘッドコーチ(C)TBS
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 プロ野球巨人の元木大介ヘッドコーチ(48)が、14日放送のTBS「バース・デイ」(土曜後5・00)に出演。今季から巨人のヘッドコーチを務め、チームをリーグ2連覇に導くなど欠かせない存在になった元木ヘッドの手腕に迫る。

 ヘッドコーチは監督の右腕。監督の指示をコーチや選手に伝え、時には選手たちの思いを監督に代弁する。いわば、チームの中間管理職といえるポジションだ。そんな役割に対して「自分の言動一つ一つがチームの命運を左右する」と語る。原監督や選手とのコミュニケーションが大事な仕事だと理解している。

 さらに元木ヘッドに課せられている仕事はもう一つある。それはスタメンを決めるという最も重要な役割だ。そのため、元木ヘッドは常に1軍から3軍、育成選手に至るまで、全91人の選手の名前が貼られているボードを手にしている。何通りもの打順を考え試行錯誤を繰り返す日々を続けてきた。その中で、北村拓己内野手(25)や松原聖弥外野手(25)といった若手の選手を起用。巨人という伝統あるチームで大役を任され、その期待に見事応えてチームをリーグ2連覇に導いた。

 元木ヘッドは数年前までバラエティタレントとして活動していたこともあり、就任当初は周りから「バラエティタレントとして活動していた男に、巨人のコーチが務まるのか」と、懐疑的な目で見られていた。しかし、元木ヘッドのコーチとしての素質を見抜いた意外な人物がいた。それは名将・星野仙一氏(享年70)だった。05年に33歳で現役を引退。解説者として働きながら、コーチのオファーを待った。バラエティからのオファーを断り続けて3年が経っても野球界から声は掛からなかった。元木ヘッドは、家族を養うためにバラエティ番組に出演を始めた。そんな元木ヘッドに野球人としてのオファーが届いたのは18年。12歳以下の日本代表監督。その就任を後押ししてくれたのが星野氏だったという。「再び野球に携われる」という喜びを原動力にチームを世界一に導いた。

 そして、その年の9月に原監督から、待ち望んだコーチ就任のオファーが届いた。就任後、バラエティで培ったコミュニケーション能力をコーチ業でも遺憾なく発揮し、不退転の覚悟を持って、野球と向き合う元木ヘッドの挑戦は、まだ始まったばかりだ。

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