「劇的ビフォーアフター」2代目語り・キムラ緑子に番組P「運命」卒業の加藤みどりと同じイニシャル&緑

[ 2020年11月14日 11:00 ]

テレビ朝日「大改造!!劇的ビフォーアフター」のナレーターを卒業した加藤みどり(左)と後任のキムラ緑子

 女優のキムラ緑子(59)がテレビ朝日「大改造!!劇的ビフォーアフター」の新ナレーターに就任し、15日放送の2時間半スペシャル(後6・30)から登場。国民的アニメ「サザエさん」の主人公・フグ田サザエ役の声優・加藤みどり(80)が2002年4月の放送開始以来20年近く担当し、このほど卒業したナレーターを引き継ぐ。キムラは最初のナレーション収録を終え「すごく難しかったです。大変でした。プレッシャーもありました」と吐露しながらも「私もいち視聴者として(加藤のナレーションを)ずっと耳にしていたので、今はもう本当に一生懸命この世界を壊さないように守っていかなきゃいけないなと思っています。皆さんが慣れ始めた頃に少しだけ自分らしさ、キムラらしさも出していけたらいいなと思います(笑)」と2代目の大役継承に決意を示した。

 初代ナレーターの加藤は「なんということでしょう」などの名台詞を生み出し、03年に「ビフォー アフター」が「新語・流行語大賞」(現代用語の基礎知識選)のトップテンに選ばれた際には、番組を代表して授賞式に登壇。その語りは長寿番組の人気を支え、お茶の間に親しまれてきた。

 キムラは1984年に旗揚げし、2010年の解散まで人気を誇った「劇団M.O.P」の看板女優。日本の演劇界を支える1人だが、13年後期のNHK連続テレビ小説「ごちそうさん」の小姑役で映像の世界でも一躍ブレイク。“カメレオン女優”の異名の通り、数々の作品を彩っている。

 番組を制作する大阪・ABCテレビの植田貴之チーフプロデューサーは「約20年もの間、番組を支え、世界観を作ってくださった加藤みどりさんが卒業することとなり、新たなナレーターをどなたにお願いしようかとスタッフと相談を重ねました。その中で、他局の番組でナレーションをされているキムラ緑子さんの声の雰囲気が加藤みどりさんとすごく近く、声質や映像に対する表現力など番組の世界にピッタリなのではといったことや、かつて番組にゲスト出演された際も依頼者である家族の物語のVTRを見て深く感情移入されているのをスタジオで目の当たりにし、この方はビフォーアフターを愛してくださる人なのだなと思いオファーさせていただきました」と起用理由を説明。

 「いざ、ナレーションの録音を始めると、慣れない建築用語に苦労しながらも一心不乱に読まれていましたが、その声にスタッフ全員が『番組の世界観にハマった!全く違和感がない!』と予想以上に驚きました。ちなみに、加藤みどりさんとキムラ緑子さんのイニシャルは共にKM、名前に『みどり(緑)』が入っていたのも狙ってはいませんでしたが、運命を感じます。新しい『大改造!!劇的ビフォーアフター』をどうぞよろしくお願いします」を手応えを感じている。

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