伊勢谷容疑者出演「いのちの停車場」ノーカット公開へ 東映社長「個人と作品は別」

[ 2020年9月12日 05:30 ]

伊勢谷友介容疑者
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 大麻取締法違反の疑いで逮捕された伊勢谷友介容疑者(44)が出演する映画「いのちの停車場」(監督成島出)。製作・配給の東映はノーカットで劇場公開する意向を示した。同社の手塚治社長(60)は「私ども製作を担当するチームと関係各企業との間で何度か相談を続けた上、伊勢谷容疑者の出演場面をカットせずに劇場公開させることにいたしました」と説明。

 その理由として「映画は、お客さんに映画館に来ていただいて有料でご覧いただくメディア。テレビやCMとは質が違う。また、作品と個人は別。今回は作品を守ることを選択させてもらった」と語った。

 もっとも、今後の伊勢谷容疑者の供述内容や裁判の中で明らかになっていく事実によっては、出資する製作委員会から「待った」がかかる可能性も否定できず、成り行きを慎重に見ていく意向だ。今回は上映する判断をしたが、出演者がより重い犯罪を犯した場合はケースバイケースで判断していくことになる。

 東映は昨年も、麻薬および向精神薬取締法違反容疑で逮捕されたピエール瀧(53)の出演映画「麻雀放浪記2020」をノーカットで公開し、自粛ムードに一石を投じた。

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2020年9月12日のニュース