掛布氏がクラシック界を救う 関西フィル応援、クラウドファンディング返礼品を寄付

[ 2020年8月19日 17:34 ]

コロナ禍で窮地に立たされたクラシック界を救おうと立ち上がった(右から)掛布雅之氏、「関西フィルハーモニー管弦楽団」藤岡幸夫氏、辰巳琢郎                               
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 野球解説者の「ミスタータイガース」掛布雅之氏(65)がコロナ禍で窮地に陥ったクラシック界のため、立ち上がった。

 19日、大阪市内で行われた「ONE KANSAIで『関西フィル応援プロジェクト』」の発表会見に俳優の辰巳琢郎(62)らと出席。新型コロナウイルス感染症の影響で演奏会が次々に中止になり、運営危機に陥った「関西フィルハーモニー管弦楽団」が、返礼品を選ぶ形で寄付を募る「クラウドファンディング」を立ち上げ、掛布氏が阪神タイガースの2軍監督時代に使用していたサイン入りユニホーム(50万円)、サイン入りグローブ(40万円)、サイイン入りバット(30万円)などを寄付した。

 掛布氏がクラシック?と首をかしげたくなるが、関西フィル首席指揮者の藤岡幸夫氏(58)とは旧知の間柄で、何度も食事を共にし演奏会にも足を運ぶという。藤岡氏が「掛布さんはすぐ何かくれるので、(クラウド…に)誘ったら案の定」と暴露すると、掛布氏は「僕の性格をよく見抜いてる。彼が巨人のピッチャーだったら僕は1本もホームランを打てなかったな」と大笑い。初めて演奏会を聞いた当時のことを思い返し「あれだけの楽器がひとつになって…。まるでバッターボックスで掛布コールを聞いてるような激しい感覚だった。関西フィルの音は必要」と力説した。

 例年、関西フィルは90公演近く行うが、今年はすでに3分の2が中止か延期になり、2億円近い経済的損失を被った。11月30日まで実施される今回のクラウド…での目標額は5000万円。藤岡氏は「コロナが終わったら辰巳さん司会、掛布さんゲストで交響詩『六甲おろし』の演奏会を満員のお客さんの前でやりましょうよ」と盛り上がっていた。

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2020年8月19日のニュース