木村花さん悲報、米でも衝撃…番組盛り上げに一役買ったSNS書き込みが“凶器”に

[ 2020年5月24日 05:30 ]

2020年1月4日の新日本プロレス東京ドーム大会で入場し、笑顔で声援に応える木村花さん
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 米動画配信大手ネットフリックスや、フジテレビが放送する恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に出演中だった女子プロレスラーの木村花(きむら・はな)さんが23日未明、亡くなったことが分かった。22歳。神奈川県出身。死因は不明で、自殺とみられる。木村さんは番組での行動を巡り、ネット上で激しい誹謗(ひぼう)中傷を受けていた。

 木村さんの悲報は海を渡り、米国にも衝撃を与えた。ツイッター上に木村さんの死を悼む「#RIPHanaKimura(安らかに眠れ、ハナキムラ)」の言葉が広がり、米国のトレンドワードで一時1位に。「テラスハウス」はネットフリックスで世界に配信されていることもあり、英国やカナダなどでも同様に広がった。

 同番組は12年にフジテレビでスタート。若い男女6人が共同生活を送る様子を、視聴者に届けるリアリティー番組だ。設定は「番組が用意したのは家と車。台本はない」。恋の駆け引きはもちろん、嫉妬や裏切りも生々しく見せることでエンターテインメント性を高めている。

 関係者は「台本がゼロではないが、本場の米国のリアリティーショーに比べると格段に演出は少ない」と話しており、展開は出演者次第。ある出演者によれば、ギャラは月10万円という。番組出演を芸能界での活躍につなげたタレントも多い。

 その番組を支えてきたのがSNS世代の若者だ。ネット上に「まとめサイト」がいくつも作られ、番組を見ながらツイッターに感想を書き込む人も多い。事務所関係者は「出演者が叩かれて炎上することもよくある。良くも悪くも話題になることで番組の存在感を示してきた」と話した。

 だが、そのSNSの書き込みが悲劇を招いた。ITジャーナリストの井上トシユキ氏は「中傷コメントを書き込む人は“たいしたことじゃない”と思っているが、言われた方は想像以上にその言葉を重く受け止める。これを分かっていない人が多い。コロナの影響でストレスがたまっている人も多いだろうが、そのストレスを他人にぶつけるべきではない」と指摘した。

 昨年11月には元KARAのハラさん(享年28)が誹謗(ひぼう)中傷を苦に命を絶った。韓国ではこうした芸能人の自殺が相次ぎ、スマートフォンを扱う指1本で人を死に追いやることから「指殺人」と呼ばれる。

 井上氏は「韓国の中傷の言葉はかなりストレートな表現が多い。日本でも直接的な言葉が増えてきている」と警鐘を鳴らし、「自分がされて嫌なことは、相手にしてはいけない。普段の日常と同様に、それはSNS上でも同じだ」と話した。

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