岡田晴恵教授 緊急事態宣言の期限について「5月6日に解除すれば元の木阿弥」

[ 2020年4月30日 11:54 ]

 感染免疫学、公衆衛生学を専門とする白鴎大学教育学部の岡田晴恵教授が30日、テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜前8・00)に出演。新型コロナウイルスの感染増加に対応する緊急事態宣言の期限延長について言及した。

 政府は、期限の5月6日から1カ月程度延長する方向で調整に入っている。1日にも専門家会議を開いて意見を聴取し、安倍晋三首相が5日までに判断する。対象地域は全都道府県を維持する案を軸に、各地の感染状況も踏まえて最終判断する。

 岡田教授は「延長せざるを得ないと思いますね。まだ東京都内もほかも市中感染率が高いことが見込まれますから、5月6日に解除すれば元の木阿弥になる可能性があります。ですから延長せざるを得ないと」と指摘。その上で「6月、7月となると湿度、気温が上がってまいります。そうすると患者さんはゼロには全然ならないです。ただ感染伝播が少し抑えられて発生率がかなり下がってくるんじゃないかと思うんです」と推測しつつも、「ただここで油断しちゃいけないのは、南半球は地球レベルで見れば冬でございますので、あちらでは流行します。冬季呼吸器感染症っていうのは、乾燥と低温で流行しやすくなりますので11月以降に第3波が日本に襲ってくる可能性が高いと思うんですね」と言い、「ですから夏には緩むことは…多少は対策を緩めるかもしれませんが、ただそこで緩めずに冬季に向けて医療とか薬とか検査とか基本的な行政や医療機関が行う対策をやって冬を迎えるってことが犠牲者を減らすってことになるかなって思っております」とした。

 そして「少なくとも13都道府県に関しましては5月に解除するっていうのは難しいと思うんですね。ただ地方によってはゼロとかあります。ですから地方の流行状況を鑑みながら6月以降の緩める、緩めないっていうのが出てくるんだと思うんですね」と言い、「私たちが大事なことはウイルスを首都圏から運ぶなってことになります。そのあたりを国民がどれだけ理解して協力できるか。そういうところになるのかなって思います」と話した。

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2020年4月30日のニュース