野田クリスタル R―1無観客V ネタ番組でメンタル強化「有利だとガッツポーズ」

[ 2020年3月9日 05:30 ]

優勝トロフィーを手に笑顔を見せる野田クリスタル(撮影・会津 智海)
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 「ひとり芸日本一」を決める「R―1ぐらんぷり2020」の決勝が8日、東京・台場のフジテレビで行われ、お笑いコンビ「マヂカルラブリー」の野田クリスタル(33)が2532人の頂点に立った。今年は、新型コロナウイルスの影響で大会史上初の無観客開催。野田は賞金500万円とフジテレビ系冠番組の権利などを獲得し、令和初のチャンピオンとなった。

 かつてない緊張感の中での戴冠だった。生中継の会場に観客はおらず、約50人のスタッフや関係者らの笑い声と拍手が響くのみ。出演者たちは観客ではなくテレビカメラに向かってネタを披露。リアクションが分からない厳しい戦いだった。

 ただ、野田にとっては追い風だった。「完全無観客でやるネタ番組(TBS『あらびき団』)があって、メンタルが鍛えられていました。無観客と聞いて有利だと思いガッツポーズが出ました」と明かした。

 ファースト、ファイナルともに、自作したゲームにツッコミを入れるというネタで挑んだ。17年に決勝進出した「M―1グランプリ」では、審査員の上沼恵美子(64)から酷評を受け激怒される姿が話題に。優勝の瞬間は「えみちゃん、やったよ!」とガッツポーズ。「500万円を使って何かを献上します」と笑いを誘った。マヂカルラブリーとしては18年に「キングオブコント」の決勝も経験済み。お笑いの“三大大会”全ての決勝を経験した唯一の存在となった。

 今年はツイッターによる視聴者投票も実施。無観客ということもあり、今まで以上に視聴者の支持が重要に。審査員も観客の笑いを採点に加味することができず、評価が視聴者と大きく異なる場面もあった。番組も淡々と進行したため、放送の時間が最後に余るという“異例”の大会となった。

 ◆野田 クリスタル(のだ・くりすたる、本名野田光=のだ・ひかる)1986年(昭61)11月28日生まれ、神奈川県出身の33歳。複数のコンビ結成と解散を経て、07年に村上(35)と「マヂカルラブリー」を結成。ボケ担当。「R―1ぐらんぷり」は今回で15回目の挑戦。趣味・特技はプログラミングでゲームを作ること。1メートル78、血液型A。

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2020年3月9日のニュース