10年以上経ての再犯…識者が語る薬物依存「完治しない病」

[ 2018年9月12日 05:30 ]

 警視庁渋谷署は11日、覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで、女優三田佳子(76)の次男で職業不詳高橋祐也容疑者(38)を逮捕した。高橋容疑者が覚醒剤を巡り逮捕されるのは4回目。容疑を認めている。

 高橋容疑者は前回逮捕から10年以上を経ての再犯。覚醒剤を断ち切ることはやはり難しいのか。

 薬物をはじめとした依存症の回復を支援する「一般社団法人 ワンネスグループ」の位田忠臣九州沖縄地区代表(39)は「薬物依存は完治しない病です」と語る。一度使用してしまうと、再犯のリスクは常にあるという。再び薬に手を出さないようにするには、自助グループや施設などで、依存を乗り越えるプログラムを継続して受けることが必要だと指摘する。

 また日常生活では、アルコールなどが薬物に再び手を出すきっかけになることがあるという。そのため、こちらもできるだけ遠ざけることも予防の一つとする。誘惑はつきまとい続けるようだ。

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2018年9月12日のニュース