黒柳徹子「雅彦ちゃん…」 津川さん追悼「最も尊敬し、大好きだった俳優さん」

[ 2018年8月8日 14:40 ]

黒柳徹子
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 女優の黒柳徹子(84)が8日、4日に心不全のため亡くなった俳優の津川雅彦さん(享年78)を報道各社にFAXを通じて、追悼のコメントを発表した。

 黒柳は「雅彦ちゃん」と呼びかけ、「私は、徹子の部屋が始まる前、ずっとテレビドラマに出ていました。その中で、一番共演が多かったのが、津川雅彦さんでした。恋人もやった、秘書もやった、あらゆる役を雅彦ちゃんと共演しました」と切り出した黒柳。親交があった女優の沢村貞子さんが津川さんの叔母だったこともあり、「昔から、兄妹の様な感じでした」と振り返った。

 「雅彦ちゃんほど、面倒見のいい人はいません」「雅彦ちゃんが、人の悪口を言ったことを聞いたことは、一度もありません」「雅彦ちゃんみたいにお金を使った人も知りません」「雅彦ちゃんみたいに面白い人は知りませんでした」などと津川さんの人柄を紹介した。

 最後に会ったのは津川さんの妻・朝丘雪路さんが亡くなった後に出演した6月7日放送のテレビ朝日「徹子の部屋」(月〜金曜正午)での収録だった。

 「忙しくても、私の芝居を、毎年、全部見てくれた雅彦ちゃん」と感謝し、「私は、17歳くらいから知っていましたが、その歳その歳でいい俳優でした。でもこれからが、一番おもしろい津川雅彦さんを見られるはずだったのに!」と残念がり、「私の最も尊敬し、大好きだった俳優さんでした」と締めくくった。

 ◇黒柳徹子コメント全文

 雅彦ちゃん

 私は、徹子の部屋が始まる前、ずっとテレビドラマに出ていました。その中で、一番共演が多かったのが、津川雅彦さんでした。恋人もやった、秘書もやった、あらゆる役を雅彦ちゃんと共演しました。

 雅彦ちゃんの叔母さんの女優、沢村貞子さんが、私を娘のように可愛がってくださっていたので、沢村貞子さんの甥の雅彦ちゃんとは、昔から、兄妹の様な感じでした。

 雅彦ちゃんほど、面倒見のいい人はいません。

 たくさんの若手俳優さんに、惜しみなくご飯をご馳走して、また、皆に仕事のチャンスが来るように考え、いろいろと教えてあげてました。

 雅彦ちゃんが、人の悪口を言ったことを聞いたことは、一度もありません。

 でも、私の周りで雅彦ちゃんみたいにお金を使った人も知りません。

 例えば、徳島の阿波踊りを見に行くのに、祇園の舞妓さんや芸妓さんを一緒に踊ろうと連れて行き、しかも全てが近代的な感じにセッティングされていて、雅彦ちゃんみたいに面白い人は知りませんでした。

 最後に会ったのは、奥さんだった朝丘雪路さんが亡くなった後の徹子の部屋でした。

 忙しくても、私の芝居を、毎年、全部見てくれた雅彦ちゃん。

 私は、17歳くらいから知っていましたが、その歳その歳でいい俳優でした。でもこれからが、一番おもしろい津川雅彦さんを見られるはずだったのに!

 私の最も尊敬し、大好きだった俳優さんでした。



 平成30年8月8日

 黒柳徹子

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