彦八まつり 今年のテーマは「甘い」 初日は“ボンボン”大集合

[ 2018年7月23日 13:33 ]

9月1日に始まる「第28回彦八まつり」の会見に臨んだ(前列左から)林家染八、桂春蝶、笑福亭仁智、彦八人形、桂あやめ、(2列目左から)、笑福亭生喬、桂三風、桂小春団治、林家笑丸、(3列目左から)桂三金、林家染雀、桂文昇、桂坊枝
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 「第28回彦八まつり」(9月1、2日)の発表会見が23日、生国魂神社(大阪市天王寺区)であり、実行委員長の桂春蝶(43)が「今年のテーマは“甘い”になりました」と力強く宣言した。

 春蝶によると、ボンボン、二世の多い落語界。「甘い、緩いとSNS上で叩かれる」と自身のSNSもよく炎上するそうだ。「ならば、民意に従って」とまつりのテーマを“甘い”に決めた。当初は「春蝶君なら“炎上”でエエんとちゃうか」(桂小春団治)との意見もあった。五輪同様に聖火を灯す案や、キャンプファイヤーをするプランも。観客満員の神社での火の使用は危険と判断した。

 まつりのオープニングは春蝶の弟子・桂紋四郎(30)の結婚お披露め。「甘い2人の披露宴でスタート」と春蝶もニンマリ。初日の「奉納落語会」は“ボンボンVSコセガレ大集合”と題して、春蝶と桂米朝さんの長男で協会副会長の桂米団治(59)、東京から2代目林家木久蔵(42)も参加して二世、ボンボンの落語、トークを繰り広げる。「ほんまもんのボンボンに語ってもらう」と春蝶自身も楽しみにしている。また、4代目桂春団治の「襲名披露落語会」も開催する。

 2日目は、桂福団治(77)、三遊亭笑遊(67)ら東西の重鎮噺家が競演。桂きん枝(67)の「桂小文枝襲名プレ落語会」を開催。さらに“噺家のど自慢大会”に歌手の香西かおり(54)が登場する。上方落語協会会長の笑福亭仁智(65)は「イベントは盛りだくさん。暑さ対策も用意してます」と熱中症対策として今年も“ミストエリア”を設けるなど、万全の態勢でまつりを盛り上げて行く。

 「彦八まつり」は“上方落語の始祖”と言われる米沢彦八(生没年不詳)の功績を称えて、1990年の生国魂神社「彦八の碑」建立を機に、91年から毎年開催されている。

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2018年7月23日のニュース