ウディ・アレン氏 養女へのセクハラ疑惑が再燃 

[ 2018年1月18日 10:19 ]

 米ハリウッド映画界のセクハラ問題を受け、1990年代の捜査で不起訴となった人気映画監督ウディ・アレン氏(82)のセクハラ疑惑に再び目が向けられている。同氏は否定しているが、作品の出演者らから非難が続出、3月にアカデミー賞授賞式を控える映画界に波紋を広げている。

 被害を訴えているのは養女だったディラン・ファローさん(32)。7歳だった92年にアレン氏に性的虐待を受けたと主張し、17日までの米テレビのインタビューで「私は真実を語っている」と述べた。

 被害については、養母で女優のミア・ファローさんの届け出を受けて警察が捜査したが、93年に嫌疑不十分で不起訴となった。だがディランさんは2014年、改めて被害を訴える公開書簡を公表。大物プロデューサー、ハーベイ・ワインスタイン氏のセクハラ問題を機に告発が続出していた昨年12月にも「なぜアレン氏は告発から逃れることができるのか」と非難する文章を米紙に寄稿した。

 こうした事態に、映画「レディ・バード」で注目を集める監督で女優グレタ・ガーウィグはアレン氏とは「二度と一緒に働かない」と発言。最新作に出演した人気俳優らも、被害者支援のキャンペーン「タイムズ・アップ」(英語で「もうおしまいだ」の意味)にギャラを寄付すると発表し、アレン氏と距離を置き始めた。(共同)

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2018年1月18日のニュース