アニメ産業、芸能事務所の新収益に CD不況の中で急伸2兆円超

[ 2017年12月23日 08:57 ]

ピアノを背にドレス姿を披露するKalafinaの(左から)Hikaru、Keiko、Wakana
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 アニメ界でカリスマ的人気を誇る音楽コンポーザーの梶浦由記氏=年齢非公表=が来年2月に芸能事務所「スペースクラフト」を退社することが22日分かった。

 アニメ産業は、芸能事務所にとっても新たな収益コンテンツとなっている。アーティストにとってはテレビの歌番組が減り、CD不況と言われる中で「歌を広く世間に届けるため、選択肢の中にアニメの主題歌が入った」(業界関係者)という。市場規模は2016年に初めて2兆円を突破。02年の1兆948億円から、ほぼ倍となっている。

 アニメ産業の分析などを行う日本動画協会の調査によると、海外での上映や放送などによる売り上げの急伸に加え、アニメソングや声優のライブイベントで売り上げが増加している。

 梶浦氏が手掛けていた劇伴奏については、情報番組などで繰り返し使用されることが多い。音楽関係者は「一般的に帯番組で使用された場合は、年間3000万〜4000万円ほどの収益があると聞いている」と話した。

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2017年12月23日のニュース