北大路欣也「不思議」芸歴62年で月9初出演「海月姫」政治家・鯉淵慶一郎役

[ 2017年12月23日 13:00 ]

芸歴52年を誇る名優・北大路欣也が「海月姫」で月9初出演を飾る(C)フジテレビ
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 日本を代表する俳優・北大路欣也(74)がキャリア62年でフジテレビの看板ドラマ枠“月9”に初出演することが23日、分かった。東村アキコ氏の同名人気漫画を初めてテレビドラマ化する「海月姫(くらげひめ)」(来年1月スタート、月曜後9・00)。女装美男子役の瀬戸康史(29)らキャスティングが話題になってきたが、“最後のピース”に重鎮が決定。初の月9に、北大路は「若いというイメージがあるので、僕が月9に出るというのは、とても不思議な気がしますね」と印象を語り「ワクワク感があります」と楽しみにしている。

 1956年、映画「父子鷹」で俳優デビュー。50作品以上の映画、100作品以上のテレビドラマに出演してきた言わずと知れた名優だが、30年の歴史を持つ月9には意外や初出演。「月9というのは週の始まりというところもあって、よーいドン、スタートダッシュという感じがします。だから、それだけドラマにエネルギーがなきゃいけないし、若いというイメージがあるので、僕が月9に出るというのは、とても不思議な気がしますね」。テレビドラマにおいてはラブコメディー初挑戦にもなる。

 芳根京子(20)演じる筋金入りの“クラゲオタク女子”月海(つきみ)が、女装美男子・蔵之介(瀬戸)と童貞エリート・修(工藤阿須加)の凸凹兄弟に出会い、新しい自分と新しい生き方を見つける姿に加え、兄弟と三角関係に陥って自分には一生縁がないと思っていた恋を知る姿を、ギャグを交えながら描く新感覚の“シンデレラ・コメディー”。

 北大路が演じるのは、蔵之介&修の父で与党の最大派閥を率いる大物国会議員・鯉淵慶一郎。代々政治家を輩出してきた名門・鯉淵家の現当主として、その存在感と厳格さは圧倒的。政治家として豪腕を振るうが、根本は真摯な人柄。月海と一緒に男子禁制アパート「天水館」で暮らしているオタク女子4人“尼〜ず”を色眼鏡で見たりせず、1人の女性として実直に向き合う。

 物語について、北大路は「まずタイトルが非常にユニーク。そして、とにかく登場人物みんなが“生きている”“前進している”という雰囲気をすごく感じる作品ですね。舞台の設定も、古きもあり新しきもあり、欲のある人ない人いろんな人が固まっていて、これからさまざまなことが起こっていくんだろうな、というワクワク感があります」と展望し「そして僕が演じる慶一郎には素敵な息子が2人もいて、2人とも個性豊かな青春を送っているので、物語がどういう展開になっていくのか、僕自身もすごく楽しみです」と張り切っている。

 同局編成企画の渡辺恒也氏は「海月姫のレギュラーキャスト最年長でもある大物政治家・鯉淵慶一郎役を、まさかの北大路欣也さんに演じていただけるとは!」と驚きながらも手応え。

 「慶一郎というキャラクターの魅力は、厳格な政治家でありながら、自宅に帰ると個性的すぎる息子に頭を悩ませる、どこにでもいる父親でもある、実に人間らしい人物像にあると思います。時に冗談を言ったりすることもある軽妙なキャラクターが北大路さんの持つ重厚さと組み合わさることによって、一筋縄ではいかない魅力を持った鯉淵慶一郎が出来上がると、想像しただけでもワクワクしています」と期待している。

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2017年12月23日のニュース