ゆきりんAKB卒業考えられない “最後の3期生”グループ兼任が転機

[ 2017年11月5日 10:30 ]

笑顔でポーズを決める柏木由紀
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 AKB48の柏木由紀(26)がニューシングル「11月のアンクレット」(22日発売)の選抜メンバーとしてグループをもり立てている。センターを務める同期生・渡辺麻友(23)は年内に卒業する予定で、その後に残るAKB3期生は柏木だけになる。今、その胸にある自身の卒業とグループへの思いを聞いた。

 ――麻友さんが年内に卒業すると、残る3期生は柏木さんだけになります。

 「自分が同期の最後の一人になるなんて考えもしませんでした(笑い)。麻友は卒業して女優の道で頑張るので、私はAKBで麻友の分も3期生のハートを守っていこうと思います」

 ――柏木さん自身は卒業を考えたことは?

 「数年前は考えたりもしましたけど、一周回っちゃった感じがあります(笑い)」

 ――卒業しない方向に気持ちが傾いたのはなぜ?

 「グループを兼任したことが大きかったです。以前はNMB、今はNGTを兼任してるんですけど、その時はみんなと同じ目線、同じモチベーションでやろうと決めているので“AKBの柏木由紀”が全くなくなります。凄く熱量のある後輩たちと一緒に活動していると“もうそろそろいいかな”という気持ちにならなくなるんです」

 ――当分卒業しない?

 「最近、家で、AKBが出ている音楽番組を見ていて思ったんです。私はその番組に出演していなかったんですけど、見ていて“私も出たかった”と思いました。まだAKBが好きで、歌ったり踊ったりしたいんだと、あらためて気づいたんです。そういう気持ちがある以上やめないでしょうね」

 ――AKBが好き?

 「好きですね、AKBが!(笑い)グループのためを思ってAKBにいるわけじゃなくて、自分が楽しいからいるんです」

 ――ずっとアイドルをやりたい?

 「“アイドル”と自分では言えなくなってきました(苦笑い)。でも、ステージが好きなので、ステージに立っていたいという思いはあります」

 ――これからAKBの一員として実現したいことは?

 「最近は誰かが卒業する時じゃないと大きなコンサートができないんですけど、やはり、大きなコンサートをやりたいです」

 ――今のAKBに必要なものは?

 「メンバーそれぞれの個性でしょうかね。みんな可愛いし、いい子なんですけど、昔に比べて個性が弱くなっている気がします。先輩たちがいた頃は“このジャンルは、あの子が強い”というのがはっきりしてました」

 ――確かに、柏木さんも「握手会の女王」と言われてました。

 「握手会でもバラエティーでも何でもいいんですけど、やる時は全力で頑張らなくちゃいけない。今のAKBには、全力で頑張ることが恥ずかしいというような風潮がある気がします。私がバラエティーで頑張ってると“張り切ってるオバサン”みたいになってしまう(笑い)」

 ――9月のじゃんけん大会でも柏木さんは指原莉乃さん、峯岸みなみさんと一緒にセクシーな衣装を着てイベントを盛り上げていました。

 「あれを若い子たちがやるのは難しいでしょうけど…(笑い)。私は若い子ができないこと、やりたくないだろうということを楽しんでやってます。どうしたら見ている人たちに面白いと思ってもらえるか、一人一人が考えるということが今のAKBには足りないんじゃないでしょうか」

 ――今後も、じゃんけん大会のような“汚れ役”をやる?

 「はい。私はずっとやってますよ。それが当たり前だと思ってたし、嫌いじゃないんですよね(笑い)」

 ――横山由依総監督を支える?

 「由依ちゃんとはもともと仲がいいので、よく2人で話をしてるんです。大人たち(運営側)に対して何か言えるのは、由依ちゃん、私くらいしかいなくなってきました。由依ちゃんには総監督の立場もあるので、特に私の方が言いやすい。みんながやりたいことや改善したいことを大人たちに伝えていきたいです」

 ――裏方としても頑張る?

 「そうですね。何かできたらいいと思います。AKBでもう一回、“1から”くらいの気持ちでやっていこうと思います」

 ◆柏木 由紀(かしわぎ・ゆき)1991年(平3)7月15日生まれの26歳。鹿児島県出身。06年12月、AKBの3期生オーディションに合格。11年6月の総選挙で3位になり、頭角を現した。13年2月にシングル「ショートケーキ」でソロデビュー。15年3月のAKBのシングル「Green Flash」で小嶋陽菜とダブルセンター。同年6月の総選挙で自己最高の2位になった。

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2017年11月5日のニュース