中嶋さん死去 寺島しのぶ舞台再開に決意「しゅうさんとカーテンコールを」

[ 2017年7月10日 12:05 ]

寺島しのぶ
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 俳優の中嶋しゅうさん(享年69)が初日を迎えた今月6日の公演中に急性大動脈解離を発症してステージから転落死し、亡くなった舞台「OTHER DESERT CITIES(アザー・デザート・シティーズ)」の主演女優・寺島しのぶ(44)が10日、自身のブログを更新。舞台は俳優の斎藤歩(52)が中嶋さんの代役を務め、13日から再開されるが、寺島は「気合入れ直しです。13日まで、あと2日。まずは稽古します」と決意をつづった。

 8日付の投稿には「役者仲間の皆さんやいつも支えてくださる方にたくさんの励ましを頂いております。感謝いたします」と謝辞。「この状況をこのカンパニーで何とか乗り越えるべく、もがいております。そして何よりしゅうさんが味わえなかったカーテンコールを何とかしゅうさんと一緒に味わいたい」と中嶋さんと完走したい気持ちを明かした。

 9日付のエントリーには「昨日は野村(忠宏)さんとの対談『SWITCHインタビュー達人達(たち)』が放送され見ていました。見て良かった。やっぱり私は前へ進まないといけない。何とか再開すべく全力を尽くす。決心がつきました。兎に角、必死にやってきたものを待っているお客様のために必死にやりきる。それをしゅうさんも望んでいるはずです。今日1日で背筋が伸びました。やり続けることが私の使命」と舞台再開への思いを記した。

 2012年、トニー賞5部門にノミネートされたジョン・ロビン・ベイツ氏の傑作戯曲。作家のブルック(寺島しのぶ)が、芸能一家の家族の秘密を書いた暴露本出版を宣言することから起こる対立を描く。中嶋さんはブルックの父で元映画俳優のライマンを演じた。

 斎藤は既に稽古に入っている。カンパニーは5月から稽古をしており、この数日間で仕上げる急ピッチの作業になる。

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