中嶋しゅうさん遺作舞台 代役は斎藤歩 13日から上演再開

[ 2017年7月10日 12:00 ]

亡くなった中嶋しゅうさん。遺作舞台は上演再開へ
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 俳優の中嶋しゅうさん(享年69)が初日を迎えた今月6日の公演中に急性大動脈解離を発症してステージから転落死し、亡くなった舞台「OTHER DESERT CITIES(アザー・デザート・シティーズ)」が13日から再開される。中嶋さんの代役は俳優の斎藤歩(52)が務める。10日、主催の梅田芸術劇場が発表した。

 7〜9日、11日の公演中止が発表されていたが、さらに12日を中止。同劇場の公式サイトは「故・中嶋さんのライマン役として斎藤歩さんにご出演いただき、7月13日(木)より上演することとなりました」と報告した。東京公演(東京芸術劇場シアターウエスト)の残り日程は13〜26日、大阪公演(梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ)は29〜31日。

 斎藤は2005年の舞台「桜の園」「コーカサスの白墨の輪」で中嶋さんと共演。同劇場は「中嶋さんのご生前から大変ご縁の深いこともあり、今回の難役へのご出演をお引き受けいただくこととなりました」と起用理由を説明。「急逝された中嶋しゅうさんの生前のご功績をしのび、謹んで哀悼の意を表しますとともに、キャスト・スタッフ一同は今後の公演に向けて尽力して参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます」と呼び掛けた。

 斎藤は既に稽古に入っている。カンパニーは5月から稽古をしており、この数日間で仕上げる急ピッチの作業になる。

 中嶋さんは第1幕終盤にふらつき、約1メートル下の客席に転落。午後10時ごろ、救急搬送先の病院で死亡が確認された。

 2012年、トニー賞5部門にノミネートされたジョン・ロビン・ベイツ氏の傑作戯曲。作家のブルック(寺島しのぶ)が、芸能一家の家族の秘密を書いた暴露本出版を宣言することから起こる対立を描く。中嶋さんはブルックの父で元映画俳優のライマンを演じた。

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