向井理 俳句での感想にしみじみ「先人に思いを…」

[ 2017年6月4日 17:29 ]

映画「いつまた、君と」の俳句イベントを行った向井理
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 俳優の向井理(35)が4日、都内で行われた企画・出演の映画「いつまた、君と 何日君再来(ホーリージュンザイライ)」(監督深川栄洋、今月24日公開)の感想を俳句で発表するイベントに参加した。

 向井が祖母・芦村朋子さんの手記を映画化した作品。祖父の吾郎さんが辞世の句のような一句を朋子さんに遺していたエピソードがあったことから実施され、高浜虚子のひ孫に当たる俳人の星野高士氏(64)が監修を務めた。

 星野氏は、「映画を見て涙を流すことを忘れていたが、ジワジワきて3回泣いた。客観的に見て、50句はつくれる。季節もけっこう変わるし、どのシーンに思いを託すか」とアドバイスし品評。自らも「向ひ合ふ 千の谺(こだま)や 大夏野」と、向井と朋子さん役を演じた尾野真千子(35)の名前の1字を入れた句を詠みプレゼントした。

 映画化を熱望し、完成まで7年を要した向井は、俳句でのさまざまな感想に感激の面持ちで「僕の家族ということではなく、祖母の時代は皆すべからく苦労していた。そういう場所と同時に思い出を少しでも形として残したかった。先人たちがそういう時代を乗り越えてきたからこそ、今の自分たちがいるということに思いをはせるのもいいかなと思う」としみじみ。だが、星野氏から「今度、句会やりませんか?」と誘われると、「ちょっと勉強します」と恐縮していた。

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