エビ中・松野莉奈さん急死　７日に発作で体調崩し…まだ１８歳

[ 2017年2月9日 05:30 ]

　女性アイドル８人組「私立恵比寿中学」の松野莉奈（まつの・りな）さんが８日未明、急死した。１８歳。東京都出身。突然の発作による病死で、詳しい死因を調べている。前日７日に大阪で行われた公演を体調不良のため欠席。都内の自宅で療養していたが、この日未明、容体が急変。救急搬送先の病院で死亡が確認された。６日に更新したインスタグラムで元気な姿を見せていた１８歳の突然死。グループのメンバーや芸能界に衝撃と悲しみが広がった。

　高校卒業を３月に控えた１８歳アイドルのあまりに突然の死去。知人の一人は「莉奈さんは一人っ子で、ご両親にとって自慢の娘でした。その愛娘を突然亡くしたご両親の気持ちを考えると残念でならない」と声を詰まらせた。

　松野さんは７日に大阪で開催された「港カヲル　人間生活４６周年コンサート」に出演予定だったが、体調不良のため欠席していた。複数の関係者によると、現地に向かう途中、突然の発作で体調を崩したため急きょ帰京。病院で診察を受けた後、自宅で療養していた。

　しかし、この日未明、容体が急変。午前５時ごろ、両親が１１９番通報し救急搬送され、病院で死亡が確認された。自殺や変死の可能性はなく、現在、詳しい死因を調べている。葬儀・告別式は未定という。

　松野さんは６日に更新した自身のインスタグラムで、４日から５日にかけて家族で箱根旅行に行っていたことを報告。顔出し看板から顔をのぞかせた画像を掲載するなど、元気な様子を見せていた。今月１日に行われた「港カヲル　人間生活４６周年コンサート」の東京国際フォーラム公演が最後の公の場になった。

　悲報を受け、同グループの小林歌穂（１６）と中山莉子（１６）はこの日、新潟・ＢＳＮラジオ「午後も一番すっきりラジオ」への生出演を取りやめた。午前中の別のラジオ番組には生出演していた。突然仲間を失ったメンバーは大きなショックを受けているという。一方、ＢＳフジの冠番組「エビ中＋＋（たすたす）」は通常通り放送された。昨年１２月２８日に収録されたもので、松野さんは体調不良で収録に参加していなかった。

　私立恵比寿中学は０９年結成の女性８人組。「ももいろクローバーＺ」の妹分として活動し、「エビ中」の愛称で人気を集めている。松野さんは小学１年の時に、東京・表参道でスカウトされ芸能界デビュー。約１メートル７０の長身と長い手足を生かしたダイナミックなダンスに定評があり、大人びたルックスとは裏腹の子供っぽい妹キャラでファンが多かった。

　女性ファッション誌「ＬＡＲＭＥ」のモデルとしても活躍。過去にインフルエンザなどを理由にコンサートを何度か欠席したことがあった。松野さんの熱烈なファンだった男性は「歌もダンスも常に全力の頑張り屋さんだった。ほんわかとした雰囲気にいつも癒やされていたのに…」と悲しんだ。

　◆松野　莉奈（まつの・りな）１９９８年（平１０）７月１６日、東京都生まれ。１０年２月、私立恵比寿中学にメンバー入り。１２年５月にデビューした。「見た目は大人、中身は子供」がキャッチフレーズだった。女優としても活動し、映画「ジョーカーゲーム　脱出」などに出演した。

　▽私立恵比寿中学　０９年８月に結成。１２年５月にシングル「仮契約のシンデレラ」でメジャーデビューした。「Ｋｉｎｇ　ｏｆ　学芸会」をコンセプトに掲げる。メンバーそれぞれの個性的なキャラクターと飾らない素人っぽさが武器。１３年１２月にはグループ最大規模のさいたまスーパーアリーナ公演を実現した。