スコセッシ監督「夢かなった」映画「沈黙―サイレンス―」21日公開

[ 2017年1月17日 05:30 ]

映画公開を控え会見したスコセッシ監督(左)と「かくれキリシタン帳方」の村上茂則氏
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 世界20カ国以上で翻訳されている遠藤周作氏の小説を「沈黙―サイレンス―」のタイトルで映画化した米国のマーティン・スコセッシ監督(74)が16日、都内で来日会見を行った。

 江戸初期の長崎。激しいキリシタン弾圧の中で棄教したとされる師の真実を確かめるために日本に渡ってきた若きポルトガル人宣教師の目を通して、人間にとって本当に大切なものは何かを問いかける作品。

 28年前に原作に出合ったというスコセッシ監督は「積年の思いをやっと形にして、日本の皆さんに届けられる。夢がかなった」と感慨深げ。「この作品は“受け入れる”ことを描いている。弱きをはじかずに抱擁してあげる。それが人が人として生きることの真価」と強調した。

 会見には「かくれキリシタン」の信仰を守り続けている帳方(ちょうかた=指導者)の7代目である村上茂則氏(66)が長崎から駆けつけ、監督と固く握手。「一足早く見せていただき、涙が出た。世界の人たちに見てほしい」と訴えた。窪塚洋介(37)塚本晋也(57)ら日本人キャストも多く出演。21日公開。

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2017年1月17日のニュース