SMAP“肉声”謝罪消えて現れた亀裂 木村の立場悪くなる契機に

[ 2016年12月30日 08:05 ]

SMAP解散を報じる本紙
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 大みそかで解散するSMAPは、メンバーの肉声での説明が一切ないまま、26日のフジテレビ「SMAP×SMAP」最終回を最後に5人そろっての活動に終止符を打った。

 誰もが「国民的」と認めた不世出のグループが何らかの言葉を発するのは使命であり、ファンへの最低限の誠意と思われた。SMAPのメンバー自身も認める解散危機は3回あった。それらを乗り越えてきた5人がなぜ今回は解散し、なぜ口を閉ざすのか――。

 「全ては、あの“生謝罪”に行き着く。実は、メンバーは自分たちで謝罪のコメントを作っていた。だが、それが読まれることはなかった」

 番組関係者によると、今年1月18日の「SMAP×SMAP」でメンバー全員で“生謝罪”した際、元々自分たちで考えたコメントがボツになったという。

 「お騒がせして申し訳ありませんなどと書かれた内容だったが、ポイントが不明瞭だった。誰に申し訳ないのかなど責任の所在などを明確にするよう事務所側から指示があり、あの内容になった。あれだけの騒動になったのだから一企業の対応として決して間違っていない。だが、深い傷を負っていたメンバーたちの限界を超えた。特別扱いのように周知された木村さんも、裏切り者のように言われるきっかけとなりかわいそうだった」(番組関係者)

 これ以降、番組内でメンバー間の内紛が露骨に表面化されていく。メンバーは固く口を閉ざし、希代の影響力を誇るSMAPが最大の武器である“発信力”を封印。肉声なき終止符へ至った。

 スマスマ最終回のエンディング。「世界に一つだけの花」のラストはいつもなら全員で人さし指を立てて左右に振る場面。リーダーの中居正広(44)は(1)一度、拳を握り(2)思いきり開くと(3)親指から順に折り(4)再び拳を強く握り締め(5)最後はその手を大きく開いて何度も左右に振った。

 5本の指はメンバー5人。全部の指が一つに集まる拳はSMAPを意味し、一度開いた手を親指から1本ずつ折って再び拳を作る様子は「必ず5人は結集する」とのメッセージか。その真意は分からない。ただ、拳を握り締めた強さは真っ赤な指先に表れていた。

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2016年12月29日のニュース