オオカミと女性が愛し合う「ワイルド わたしの中の獣」小細工なし「いいね!」殺到 

[ 2016年12月11日 10:00 ]

24日から公開される「ワイルド わたしの中の獣」のポスター
Photo By スポニチ

 CGなどの特殊効果なしでオオカミに欲情する女性を描き、第32回サンダンス映画祭にも出品された映画「ワイルド わたしの中の獣」(16年/ドイツ)が公開前から話題になっている。

 本物のオオカミと女優がからむ衝撃的な内容に、情報を発信した映画専門のサイトの公式ツイッターには「いいね!」が殺到。リツイート数も1万を超えた。

 主人公は無機質な毎日を過ごすアニア。ある日、自宅の前に広がる森で1匹のオオカミを見かける。IT企業で嫌な上司にこき使われる冴えない日々を送るアニアは初めて触れる“野生”に強烈に惹かれ、次第に興味を抱く。ついに麻酔をかけて捕獲し、自宅で飼い始めると、暴れていたオオカミと次第に心を通わせ、欲望は愛へと変化。オオカミを恋人のように愛でるあまり、常軌を逸した行動をとり始める――。
 
 主演のアニアを演じるのは、ドイツ国内で最も期待される若手女優の1人であるリリト・シュタインベルク(28)。特殊効果や吹き替え一切なしで、本物のオオカミとのラブシーンに挑戦。トレーナーを付けて、きわどいシーンの数々を演じきった。生身の女優が本物のオオカミと対峙することで生まれる緊張感が作品にリアリティーを与え、見る者に「自由と幸福」とは何かという根源的な問いを投げかける。
 
 監督・脚本は女優としても活躍し「バンディッツ」(99年)のエンジェル役で脚光を浴びたドイツ出身のニコレッテ・クレビッツ(44)が担当。劇中では今年のフジロックフェスティバルにも参加したジェイムズ・ブレイク(28)ら名だたるアーティストの楽曲が使用され、観客を独特の世界観に引き込んでいく。

 24日から東京・新宿のシネマカリテほかで公開。R―15指定。

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2016年12月11日のニュース