気になる寺島しのぶ「私なんか、ちっちゃいですよ」

[ 2016年8月23日 16:26 ]

映画「母 小林多喜二の母の物語」の製作発表に出席した寺島しのぶ

 女優の寺島しのぶ(43)が主演する映画「母 小林多喜二の母の物語」(監督山田火砂子、来年1月公開予定)の製作発表が23日、都内で行われた。

 「蟹工船」などで知られるプロレタリア文学作家で、治安維持法下の特高の拷問により29歳で夭逝した小林多喜二の母・セキの半生を演じる寺島。自身も一児の母だが、「6人の子供それぞれに深い愛をささげたセキさんの大きさは計り知れない。私なんか、細かいことが気になっちゃってすぐ言っちゃうから、ちっちゃいですよ」と苦笑いだ。

 それでも、女性監督としては現役最高齢84歳の山田監督の熱意に打たれ、「セキさんの海のように広い母性、シンの強さを感じたので、それを自分の中に埋めていけるように挑んでいきたい」と意欲。20代から87歳までを演じることになるが、「表面的なものにとらわれず、中身重視で。毎シーンを積み上げていくことで、年齢を重ねていければ。地に足のついたセキさんをやれるよう、全身全霊を込めて臨みたい」と、9月下旬のクランクインを見据えた。

 3歳になった長男については、「自立した子に育ってほしい。自分の力で道を切り開いていける、多喜二のような人になってほしいですね」と笑顔。歌舞伎の稽古もしているそうだが、「やりたいと言えば、それが可能なところにいるので選択は自分で。親としてはそれほど思っていないんですけれどね。七夕は、魚屋さんになりたいって書いていました」と話していた。

 また、解散を発表した「SMAP」に関しても言及。「私は和田アキ子さんじゃないので、偉そうなことは言えないけれど、一時代を築いた同世代のスーパースターですし、ファンとしてはショック。でも、個々人の力が素晴らしいので」と今後のソロでの活躍に期待を寄せていた。

 小林多喜二を塩谷瞬(34)が演じるほか、渡辺いっけい(53)、山口馬木也ら(43)が共演する。

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2016年8月23日のニュース