生田斗真 桐谷健太の恋人に トランスジェンダーの難役

[ 2016年3月21日 05:30 ]

映画「彼らが本気で編むときは、」で共演する(左から)柿原りんか、桐谷健太

 俳優の生田斗真(31)が、生まれつきの性別に違和感を持つトランスジェンダーの介護士役で映画に主演する。「かもめ食堂」などで知られる荻上直子監督の「彼らが本気で編むときは、」。俳優の桐谷健太(36)、新人女優の柿原りんか(11)が共演する。

 映画は「トランスジェンダーの子供のため、母親が人工乳房を作製した」という新聞記事に着想を得た荻上監督が書き下ろしたオリジナルストーリー。母親に捨てられた小学生の女の子(柿原)が叔父(桐谷)の家に行くと、叔父は恋人と暮らしていた。恋人は元男性のトランスジェンダー。共同生活を始めた3人が、形にとらわれない“家族”になっていく姿を描く。

 生田は回想シーン以外、すべて女性の姿。編み物や料理をするシーンもある。起用の決め手になったのは、きれいな顔立ちと、さまざまな役柄をこなしてきた演技力。荻上監督たっての希望で実現した。脚本にほれ込んで難役挑戦を決めた生田は「かわいくもあるし、優しくもある温かい脚本で、監督の期待に応えたいという思いが湧きました」と説明。撮影はすでに始まっており「難しい役だとあらためて実感していますが、こうした役をいただくことはそうないことですし、全力で取り組んでいます」と話している。

 桐谷は「斗真とも“この映画は俺らのターニングポイントになりそうやね”と話しています。自分にとって何かが凄く変わりそうな作品」とやる気満々。癒やし系映画の旗手と言われる荻上監督は「もはや生ぬるいものを作る気など一切ありません」と宣言している。来年2月25日公開。

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2016年3月21日のニュース