水木しげるさんお別れ会に7800人 妻・布枝さん「いつも自然体」

[ 2016年2月1日 05:30 ]

さようなら、水木しげるさん…鬼太郎とともに祭壇に飾られた遺影

 昨年11月30日に多臓器不全で亡くなった漫画家の水木しげる(本名武良茂=むら・しげる)さん(享年93)のお別れの会が31日、東京都港区の青山葬儀所で営まれた。会は関係者らによる第1部とファンら一般に開放した第2部に分けられた。1部には約800人、2部には約7000人が参列。水木さんとの別れを惜しんだ。

 祭壇は発起人で「最後の弟子」を自任する作家の京極夏彦氏(52)がデザイン。通じ合う冥界と現実世界がコンセプト。水木さんが生んだ人気キャラクター、鬼太郎や悪魔くんのイラストを背に、笑顔の水木さんの遺影が飾られた。

 喪主で妻の武良布枝さん(84)は開会前に取材に応じ「いつも自然体でした。100歳まで生きると思ったのですが」と目を伏せた。NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」で水木さん夫妻を演じた女優の松下奈緒(30)と俳優の向井理(33)も参列。向井は「“好きなようにやりなさい”と言っていただき不安が吹き飛んだ。あの一言は一生忘れません」と目を潤ませた。松下は「先生を支える人に一瞬でもなれたことは私の宝物です」と声を震わせた。

 ◆主な参列者 香川照之、浅野忠信、ウエンツ瑛士(以上俳優)、中川翔子、さかなクン(以上タレント)、野沢雅子(声優)、荒俣宏(作家)、さいとう・たかを、ちばてつや、永井豪、高橋留美子、柴田亜美、つげ義春、東村アキコ(以上漫画家)=敬称略=

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