俳優歴45年 西岡徳馬が仕事を選ばず挑戦するワケ「自分にはまだまだ何かある」

[ 2015年12月11日 10:33 ]

デビュー45周年もまだまだ挑戦が続く西岡徳馬

 今年デビュー45周年の俳優・西岡徳馬(69)。これまでの出演作品は大小問わず200本以上。端役であろうが、バラエティ番組のコントであろうが、とにかく出る。「薄利多売」と笑い飛ばすが「面白くて飽きることなんかない。まだまだ70歳。“プレーヤー”として遊び続ける」と“これから”に意欲満々だ。

 シェイクスピアもやれば、ヤクザ役で凄みも見せる。近年では日本テレビ系「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!」などのバラエティ番組やドッキリ企画にも顔を出す。「オファーの中には“これ俺がやるの?”と思う仕事もあるけれど、人に言われて初めて、俺自身が気付かない何かが生まれることだってある。内在しているものは自分では見つけることができないから、それを人に見つけてもらういい機会。自分にはまだまだ何かがあると思いたいし、自分の方向性と違うと断ったら、そこで終わり。それじゃ可能性もゼロになる」。探求心と挑戦は尽きることがない。

 まだ答えが出ていないからこそ、挑戦は続く。現在は舞台「REPAIR~アナタの人生、修理しませんか?~」に出演中だが、舞台には強い思い入れがある。「やり直しのきかない世界で演じることは、非常にいい緊張感と俳優としてのモチベーションを与えてくれる。生の舞台は自分にとって試練の場であり、人生の修業の場。俺自身、いまだに反省多々。そんな試行錯誤でやってきたわけだから、45年なんてあっという間だよ」。

 大御所とよばれる大物からまだ開花していない若手まで、共演してきた俳優は数知れず。その中にはいつの間にか芸能界から消えていった、いわゆる“あの人は今”のような人物もいる。「大学時代の友人から“あなたは演劇に愛された人だ”と言われた時に、“俺はそれ以上に演劇を愛した。相思相愛なんだ”と答えた。俳優業にかかわらず、どんな仕事でも人間関係でも、自分から愛さなければダメ。最近は愛されることを待っている人が多いでしょ?仕事が上手くいかないとか、失恋したとかいう人にはこう聞きたいよ、“お前は相手を本気で愛したのか?”ってね」。

 12年には、若手俳優育成のための養成所レッドホースヒルズを開校。「教えるということは、教えられるということにも繋がって、自分自身の勉強にもなる。俺も教えるけれど、あんたたちからも盗むぞ、という気持ちがある」と、生徒たちにも真剣さを要求する。それと同時に生徒たちのために芸能事務所を設立し、来春からプロとしてのサポートを本格化させる。所属俳優第1号の小林晃人(36)は、西岡と共にテレビ出演や舞台出演で俳優としてのキャリアを積んでいる最中だ。

 来年10月で古希を迎えるが、意外なことに俳優関連での受賞経験は皆無。「津川雅彦さんの代役として日本アカデミー賞のトロフィーを受け取りに行ったことがあるだけ。自分が受賞した際にはアカデミー賞スピーチで、その“代役話”をしたいね。積極的に賞を狙おうとは思わないけれど、楽しく遊びつつ、ご褒美としてもらえたら嬉しいな」。新しい表現の場と可能性を求めて、精神も肉体も円熟味を増している。後進を育成するが道は譲らず、なおも挑戦は続く。(石井 隼人)

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