「あさが来た」平場で27%超の凄さ まだ前半 30%超えなるか?

[ 2015年12月11日 13:30 ]

NHK連続テレビ小説「あさが来た」のヒロインを務める波瑠

 女優の波瑠(24)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「あさが来た」(月~土曜前8・00)が今月4日放送の第59話で平均視聴率27・2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。2014年度前期「花子とアン」の最高25・9%、13年度前期「あまちゃん」の最高27・0%を抜き去り、13年度後期「ごちそうさん」の最高27・3%に肉薄した。「あまちゃん」「ごちそうさん」の最高は、実は台風のニュースが影響したとみられている。“平場”で27%超えをマークした「あさが来た」の凄さが際立つ。

 「あまちゃん」が27・0%を記録したのは13年9月16日。従来の最高23・9%(8月24日)から3・1ポイントも上昇したが、台風18号の動向を伝えた前のニュース番組も軒並み20%超え。

 「ごちそうさん」が27・3%を記録したのは13年10月16日。従来の最高22・5%(10月9日)から4・8ポイントも上昇したが、台風26号の動向を伝えた前のニュース番組も軒並み20%超え。「あまちゃん」も「ごちそうさん」も台風ニュースの“後押し”があったとみられる。

 「あさが来た」の27・2%は、従来の最高25・8%(12月3日)から1・4ポイント上昇。前のニュース番組の影響はなかったとみられ、それだけに驚異的な数字と言える。「ごちそうさん」の27・3%を上回れば、放送時間が15分繰り上げの午前8時になった10年度前期「ゲゲゲの女房」以降、最高となる。

 ドラマは幕末から明治・大正時代を背景に、大阪有数の両替商に嫁いだヒロイン・今井あさ(波瑠)が商売の才覚を発揮して実業家となり、日本初の女子大学設立に奔走する姿を描く。

 10日放送の第64話で、あさは長女・千代を出産。来年4月2日まで全156回。物語は折り返しを迎えらおらず、今後、ヤマ場はまだまだあるはず。物語前半にして既に驚くべき数字を叩き出した「あさが来た」だが、30%超えを期待する声もあり、視聴率の行方も注目される。

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2015年12月11日のニュース