AKB台湾オーディション17人合格のワケ…TPE発足の足がかりに?

[ 2015年8月20日 11:00 ]

AKB48台湾オーディション合格者たち

 今月7日、AKB48が実施した台湾オーディションに11~21歳までの17人が合格した。運営側は当初1人を想定していたが、総合プロデューサー秋元康氏が願い出て合格者は予定を大幅に上回った。彼女たちを審査した秋元氏は「みんな屈託の無い笑顔だった」と総括した。

 現地でオーディションを取材した後、運営側の幹部やスタッフに話を聞くと「発表されるまで1人だと思っていた。多くとも3~5人ぐらいの予定だった」「鍛えるためにも話題を集中させるためにも1人という話だった。合格者が日本の生活でホームシックにならないよう2人という案もあった」と一様に驚きを隠さなかった。

 人数が17人に膨らんだ背景にあるのは、台湾版姉妹グループ「TPE48」の存在。2011年に「12年夏に発足」という公式アナウンスがあったが、延期されて以降、情報は途絶えた。ここに来て運営側は「TPE48は準備中」と明言。台湾オーディションを足がかりに、TPE発足に弾みをつけたい思惑が見え隠れする。

 ファン層拡大という点もある。国内はAKBを追ってアイドルが乱立し、飽和状態。そうした状況を打破するためにも、海外に目を向ける必要がある。特に台湾は台北市にAKBの公式ショップがあり、地元紙も選抜総選挙の結果を大々的に報道。現地の台湾人スタッフによると、K―POP色の強いガールズグループが主流で、AKBのような日本スタイルのアイドルグループはない。渡辺麻友らが訪台した時にはファンが熱烈に歓迎し、女性ファッション誌の専属モデルを務める小嶋陽菜の支持も高い。台湾人メンバーが加入することによって、AKB人気に拍車がかかりそうだ。

 17人の合格者は、一卵性の美人双子姉妹や度胸満点の元子役、乃木坂46白石麻衣似の美女などキャラクターが豊富。当面は歌や踊りのレッスンを台湾で受け、再度選考を経て、12月をめどに初の外国人メンバーとしてAKBに合流する見通し。

 来年以降は、握手会のケータリングに台湾料理が大幅に増えているのだろうか。それを楽しみにしている食いしん坊な現役メンバーもいるとかいないとか…。

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