AKIRA 火10で“熱演”諦めない男…自身と重なる役柄

[ 2015年7月21日 10:30 ]

新ドラマ「HEAT」主演のAKIRA

 消防団を描くフジテレビ系の連続ドラマ「HEAT」(火曜後10・00)で主演を務めるEXILEのAKIRA(33)。ダンスのパフォーマーとしてスター街道を歩む中、俳優業という別の道に挑戦し続けている。今作で演じるのは、諦めない男。秘めていた過去の経験を、自身と重なる役柄にぶつけていく。

 AKIRAの原点は、サッカー部に所属した高校時代にあった。

 「そこでは夢がかなわなかった」

 楽しいこと、感動したことよりも、悔しかった記憶が浮かぶ。

 強豪校ぞろいの静岡県出身。出身校の磐田東も、約20人のJリーガーを輩出した名門だ。

 「プロになりたかった。高校選手権に出て全国優勝するとか、県選抜に入るとか夢見てやってた」とひたむきにボールを追った。だが、猛者が集まる同校でレギュラーはつかめず、1軍と2軍を行ったり来たり。

 「最初はサイドハーフ(MF)。FWもやったけど点が取れなくて。上背があったのでDFもやった」。しかし、高校最後の大会でもピッチに立てなかった。「レベルが高かった。自分とは次元が違った」

 ただ、得たものは多かった。「失敗、挫折しながら、一日一日と向き合ってきた結果、今の自分がある。チームプレーをしてきたのも大きかった。相手を輝かすことによって自分が輝くと思えるので」。ダンスもチームプレー。敗北から得た、今の立ち位置。当時のサッカー少年は、今の自分を「まさか、想像してなかったですよ」と笑う。

 ダンスは16歳で趣味として始め、高校卒業後に本格的に取り組んだ。06年に25歳でEXILEに加入。1メートル84、手足の長い体を生かしたダイナミックなダンスが持ち味で、史上最多の4度の日本レコード大賞を受賞するなど、輝かしいパフォーマーとしての活躍は誰もが知るところ。

 ドラマ、映画のデビューは08年。熱血教師・鬼塚英吉を演じた12年のフジ系「GTO」など、いくつかの作品で主演を務めたが、「まだまだ勉強しなければいけないことがある」と冷静に自らを見つめる。

 EXILEメンバーでは最も多く映像作品に出演しており、自分なりに役者とはどういうものかを突き詰めてきた。俳優業の楽しさを聞いてみると、「正解がないところ」と語る。どこに面白さを感じているのか。「ダンスと一緒で無限に表現の仕方がある。死ぬまで納得することはないし、逆に言えば、死ぬまで追求することができるものだから」と熱い口調だ。

 一般的にドラマの視聴率が伸びず、低迷期にある今、パフォーマーとして成功している中で、俳優業にあえて挑戦している。失敗などは恐れない。

 「役者は、自分が生きてきた道や歩む道で表現が変わる。そういう方法が無限にあることは素敵だと思う。今は早く現場に行きたい」

 今作の「HEAT」は今後、ドラマ、映画と展開していく。ドラマのヒットを受けて映画化されるケースが多い中、放送開始前に映画化が発表された。「プレッシャーよりも感謝しかないですね。やりがいや、挑戦したい気持ちが強いです」

 一般市民による消防団がテーマで、演じるのも「絶対に諦めない」という信念を持つ男。不動産会社で都市開発を手掛けるエリートの池上タツヤだ。用地買収の情報収集のため消防団に潜り込むが、街の人々の熱い思いに触れるうちに「人を守る喜び」を知っていく。

 俳優業への挑戦は今後のEXILEのためでもある。今年いっぱいで、結成メンバーである3人のパフォーマーがステージを去る。松本利夫(40)は「劇団EXILE 松組」を立ち上げる。MAKIDAI(39)はDJの道、USA(38)は世界にダンスの素晴らしさを伝えるプロジェクト「ダンス・アース」を進める。「3人は常に、僕らが歩くためのレールを敷いてくれた先駆者。さらにまたレールを敷いてくれると思う」と敬意を込めた。

 加入から10年。来年からは自身がパフォーマーで最古参となる。つまり、先輩と同じように後輩に道を示していく立場となる。今後、ドラマや映画に欠かせない役者として大成すれば後輩に新たな道ができる。

 「作品を通してもっと何かを伝えられる、幅の広い男になりたい。自分の仕事に納得できることはほとんどないですよ。もっと良くなるように追求したい、常に挑戦していたいという性格なので」。安住の地があってもとどまることなく、現在進行形で成長し続けていく。

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