「デスノート」は葛藤 「ど根性ガエル」はピョン吉 視聴者注目の理由

[ 2015年7月18日 12:00 ]

「デスノート」で主人公・夜神月を演じる窪田正孝(C)日本テレビ

 7月スタートのドラマで話題なのが日本テレビの原作の漫画を実写化したドラマ2作品「デスノート」と「ど根性ガエル」だ。第1回放送後、どちらも実写化の宿命である「原作の方が良かった」という声が聞かれたが、好意的に見ている視聴者も多く、それぞれ違う視点でドラマ化を楽しんでいるようだ。

 データニュース社が行なっているテレビ視聴アンケート「テレビウォッチャー」(東京、対照3000人)に寄せられた回答によると、「デスノート」は「映画や原作コミックとは違う設定が多くて面白い」(20歳・男性)、「映画とはまた違っているので新鮮」(29歳・女性)など、ドラマのアレンジ部分をポジティブにとらえており、原作通りでないと…と難色を示す視聴者がいる中で、新しい楽しみ方が芽生えているようだ。

 「ど根性ガエル」の方は、原作には描かれていない30歳を迎えたひろし(松山ケンイチ)が描かれており、新エピソードにはさまざまな意見もあるが、視聴者の注目を集めているのがピョン吉。「Tシャツのカエルの動きが秀逸。どうやって撮影しているんだろう」(47歳・女性)、「ピョン吉がよく動いていてTシャツの動きにもちゃんと合わせて動いてるのが純粋にすごいなーと思った(39歳・女性)」など、CGでしか表現できないピョン吉の再現度の高さを評価する視聴者が多かった。

 「デスノート」は、頭脳戦重視で殺人を犯す部分の葛藤をほとんど描いていない原作から、平凡な大学生に設定を変えたことで、人間らしい葛藤がどう表現されるのかが注目。また「ど根性ガエル」はピョン吉の前途に何かがあるとにおわせる部分があるなど、普通のコメディでは終わらない仕掛けがありそう。原作ファンも納得するアレンジで納得のいくストーリー展開にもっていけるか。挑戦的なドラマだけに当たれば大きい。

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2015年7月18日のニュース