【アイムホーム】戸惑う新キムタク 謎+感動の巧みなストーリー

[ 2015年4月16日 11:00 ]

「アイムホーム」第1話の1場面(上戸彩)(C)テレビ朝日

 「SMAP」の木村拓哉(42)が主演を務めるテレビ朝日「アイムホーム」(木曜後9・00)は16日、15分拡大でスタートする。数多くの大ヒット作を生み出した視聴率男だが、放送局はフジテレビとTBSに限られ、テレビ朝日の連続ドラマは初主演。前作「HERO」(フジテレビ、2014年7月期)から一転、初回は記憶喪失のため戸惑い、苦悩する“新しいキムタク”が見られる。

 1997~98年に「ビッグコミックオリジナル」(小学館)で連載された石坂啓氏(59)の同名コミックを原作にしたミステリーホームドラマ。記憶を失い、手元に残った謎の10本の鍵を手掛かりに自身の過去を探る父親の姿を描く。

 葵インペリアル証券に勤める家 路久(木村)は事故のため高次脳機能障害を患い、直近5~6年間の記憶が曖昧に。さらに妻・恵(上戸彩)と4歳の息子・良雄(高橋來)の顔は仮面に見え、その表情や感情は分からない。職場は、花形の第一営業部から閑職の第十三営業部に異動となる。帰宅した久が洗濯物にアイロンをかけていると、なぜか前妻・野沢香(水野美紀)と娘・すばる(山口まゆ)が帰ってくる。久は混乱する…。

 「HERO」の型破りな検事・久利生公平から一転、自身を「僕」と呼び、証券マンのためスーツ姿も多い。何より、数々のヒーローを演じてきたキムタクが戸惑い、苦悩する男を演じるのが新鮮。

 今月12日に第1子妊娠を発表した上戸は一足早くママぶりを披露する。美容パックをしているシーンの仮面の見え方は注目。
 
 初回は主人公の過去が少し明かされる。主人公を知る人物は「前はそんなんじゃなかった」。どうやら性格は違ったようだ。第2話以降へ伏線を張り、謎への興味を膨らますと同時に、初回単独としては心温まる爽快な後味を残す。巧みなストーリー展開で、映画「ハゲタカ」フジテレビ「医龍」シリーズなどの林宏司氏が脚本を務める。
 
 共演陣の演技もいい。第十三営業部の部長・小机幸男役の西田敏行(67)は軽妙にベテランの味。邦画の名バイプレーヤー・新井浩文(36)は第一営業部のエース・黒木仁役で、キリリとした男前ぶりが印象的。第十三営業部の派遣社員・小鳥遊(たかなし)優愛役の吉本実憂(18)久の娘・すばる役の山口まゆ(14)は一気にブレ ークしそうだ。

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