TBSが改編発表 午後の生放送枠拡大、編成部長「ライブ伝えたい」

[ 2015年3月10日 12:45 ]

TBS改編説明会で司会を務めた「白熱ライブ ビビット」に出演する同局の井上貴博アナウンサーと吉田明世アナウンサー

 TBSは10日、東京・赤坂の同局で4月の改編説明会を行い、60周年記念特番、4月からの新番組などの概要の説明を行った。

 この4月から「未来へつなぐ。FromTBS」のキャッチフレーズで新たなスタートを切るTBS。改編率は全日17・6%、ゴールデン18・3%、プライム23・7%を控えめ。伊佐野英樹編成部長は「視聴者に見て良かった、面白かったと思っていただくために、どうすればいいか。それで家族で見られる番組をそろえたい。そして、オリジナリティーのある番組を作っていくことを柱に掲げて編成した」と説明した。

 大きなポイントは朝のベルト番組の強化と、午後帯の生放送枠の拡大。朝では午前4時から情報番組「はやドキ!」(月~金前4・00)を新たにスタート。「あさチャン」(月~金前5・30)はリニューアル。曜日レギュラーにプロフィギュアスケーターの織田信成(27)、博多華丸(44)、「ハライチ」の澤部佑(28)らが加わる。TOKIOの国分太一(40)と女優の真矢ミキ(51)が司会を担当する新番組「白熱ライブビビット」(月~金前8・00)がスタートする。放送中の「いっぷく!」では視聴率的には苦戦をしているが、「5%を超えるようにもっていきたい」(伊佐野編成部長)。

 午後には、系列のCBCテレビ(名古屋市)が制作し、東海地区で放送中の「ゴゴスマ―GOGO!Smile!」(月~金曜後1・55)を関東地区でも放送。CCの石井亮次アナウンサー(37)が務める。伊佐野編成部長は「いろんな事件、会見などが午後2時すぎに行われることが多く、生の枠がほしいというのがあった。生の枠を広げて、ライブを伝えていきたい」と生放送枠にした理由を説明。自社制作ではなく、系列会社の番組を放送するのは「まずは『あさチャン』と『ビビット』の充実に全力を注ぎたい」と朝への注力であることを明かした。

 ゴールデンでは、新バラエティーを2つスタートさせる。まずは59年ぶりに月曜午後8時枠でバラエティー番組を復活させる。お笑いコンビ「タカアンドトシ」が司会を担当する「世にも不思議なランキングなんで?なんで?なんで?」。さまざまなテーマのランキングデータの謎に注目し、「なんでランクインしたのか?」を解き明かす番組となる。日曜午後7時枠にはタレントの加藤浩次(45)とフリーアナウンサーの赤江珠緒(40)がMCを務める「この差って何ですか?」(4月12日スタート、日曜後7・00)。ちょっとした物事の差に注目した情報バラエティーとなる。ドラマは5枠から4枠へ減少となる。「ドラマは視聴率的に苦戦しているのが現状。残念ながら2ケタを取るのがやっと。一度枠を減らして、また評価をいただけたら増やすことを検討する」(伊佐野編成部長)。

 TBSテレビ60周年記念特別企画として放送される佐藤健(25)主演の「日曜劇場 天皇の料理番」(日曜後9・00)をはじめ、山下智久(29)主演の「アルジャーノンに花束を」(10日スタート、金曜後10・00)、大島優子(26)主演の「ヤメゴク~ヤクザやめて頂きます~」(16日スタート、木曜後9・00)、木村文乃(27)が連続ドラマ初主演を果たす「マザー・ゲーム~彼女たちの階級~」(14日スタート、火曜後10・00)をラインアップした。

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2015年3月10日のニュース