「キャロル」作詞でも貢献 和洋折衷の歌詞で後進に大きな影響

[ 2014年11月28日 05:30 ]

映画「戦場のメリークリスマス」製作発表。左からジョニー大倉さん、坂本龍一、大島渚監督、ビートたけし=1982年7月、東京都内

ジョニー大倉さん死去

 ジョニーさんはキャロルでサイドギターとボーカルを担当。作詞でも貢献し、「ファンキー・モンキー・ベイビー」(73年)などをヒットさせた。♪君はFunky Monkey Baby おどけてるよ…に代表されるように日本語と英語をミックス。「はっぴいえんど」らが舶来のロックビートに日本語をのせる和製ロックを模索したのに対し、和洋折衷の作詞は後の音楽界に多大な影響を与えた。

 革ジャンにリーゼントは現在のヤンキー文化の源流。リーゼントはデビュー前のビートルズを意識。ミュージシャンの近田春夫(63)は「ロングヘアが主流だったのが、キャロルらの登場によって再びリーゼントが脚光を浴びた。美容院に通っていた若者たちが理髪店に行くようになった」と振り返る。

 チャック・ベリーの名曲「ジョニー・B.グッド」を愛唱。75年のキャロル解散後はソロで音楽活動を続ける一方、俳優として映画やドラマに出演。81年の「遠雷」で日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞。大島渚監督の「戦場のメリークリスマス」や北野武監督の「3―4x10月」などに出演した。

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