テレ朝会長 W杯視聴率下がっても「サッカーはNo・1コンテンツ」

[ 2014年7月1日 15:47 ]

<日本・コロンビア>前半、競り合う本田。中継したテレビ朝日の平均視聴率は関東地区で37・4%だった

 テレビ朝日の早河洋会長兼CEO(70)は1日、定例会見に出席。日本時間25日早朝に生中継したサッカー日本代表のワールドカップ(W杯)ブラジル大会1次リーグ第3戦・コロンビア戦(前5・00~7・20)の平均視聴率が37・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)だったことについて「実数は下がっているが、相当な数字」と評価した。

 視聴率を最も獲得している98年のフランス大会、02年の日韓大会を引き合いに、早河氏は「サンプル数も少ないので単純には比べられないが、視聴の形態が変わったいるのではとは思う。パブリックビューイングやスポーツバーなどで測定器がないところで大勢で見る集合視聴もかなり増えた。サッカーに関しては、一台のテレビで2、3人で見るという感覚ではなくなり、数字に出ていないものもある気がする」と持論を展開。「実数は下がっているが、相当な数字。やっぱりサッカーはあらゆるスポーツの中でNo・1の視聴率を取るコンテンツ」と評した。

 ブラジル大会では、初戦コートジボワール戦はNHK総合(前半42・6%、後半46・6%)、第2戦ギリシャ戦は日本テレビ(33・6%)、第3戦コロンビア戦をテレビ朝日がそれぞれ地上波で放映。第2戦、第3戦はNHK―BSでも生中継された。

 「うちと日本テレビさんはNHK―BSとの同時放送で、それが実数6、7%は取れていると思う。(サッカーで)70%のシェアは取れているので時差は関係ない」とし、「第一戦で負けたのが効いているとは思う」と初戦の敗戦が数字にも響いたとの見解を述べた。初戦の数字に関しては「1戦目がちゃんとした数字。相当な数字?そうだと思います」と話した。

 同社は7月より新体制がスタートし、会見には、吉田慎一新社長も定例会見に出席。「テレビの世界は新参者で、私にとってもチャレンジ。事業の実情と課題を深く理解することが当面の責務である、課題だと思っている。謙虚にまっさらな気持ちでこの仕事に取り組みたい」と抱負を語った。

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2014年7月1日のニュース