脇謙二・九段 棋士47年目で引退 連盟専務理事 「脇システム」で升田幸三賞特別賞

[ 2026年5月1日 19:37 ]

対局後、唯一の弟子の藤田一樹指導棋士四段(左)から花束を受け取る脇謙二九段
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 日本将棋連盟専務理事の脇謙二九段(65)が1日、大阪府高槻市の関西将棋会館で第39期竜王戦6組昇級者決定戦に臨み、先手・安用寺孝功七段(51)に99手で敗れて引退した。竜王戦が出場する最後の棋戦だった。

 自ら宣言してフリークラスに転じた脇は、昨年8月に65歳の誕生日を迎えた。勝てば2回戦で南芳一九段(62)と対戦できたが、例え昇級してもそれ以降の現役続行はできなかった。1979年7月の四段昇段から47年目に入った棋士生活の最終章となった。

 「前から決まっていたこと。(専務理事は)もう1年任期があるので、糸谷さんの負担が少なくなるようにサポートしたい」

 現在名人戦で藤井聡太名人(23)=王将など6冠=に挑む糸谷哲郎九段(37)と関西本部の理事を担う。糸谷は福間香奈女流5冠(34)が再考を求める、女流棋士が妊娠・出産時にタイトル戦出場が事実上不可能となる対局規定の見直しも連盟の責任者として主導する。棋界の二刀流を同じ理事の立場から支えていく。
 思い出の将棋には1992年竜王戦1組で優勝した米長邦雄永世棋聖戦を挙げた。

 「秒読みの熱戦。まさか優勝できるとは夢にも思わなかった」。180手の指し手がまさに熱戦を物語る。矢倉の定跡を発展させた「脇システム」を考案し、2020年の升田幸三賞特別賞を受賞した。2017年から連盟の常務理事、そして現在は専務理事を務める。

 その在任中は藤井のデビュー以来29連勝、全8冠独占へとつながるフィーバーと重なる。「藤井6冠が彗星のように現れて盛り上がった。いい時期に理事をやらせてもらった」。連盟の100周年に併せ、東京と大阪での将棋会館の新設にも携わった。「“資金は大丈夫か?”“無謀じゃないか?”と心配されたことが懐かしい」と振り返り、一番の思い出として挙げた。

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