さや姉神の手!1巡目3チーム競合・須藤凛々花引き当てた

[ 2013年11月11日 06:00 ]

須藤凛々花の抽選で当たりを引き喜ぶチームN・山本彩。左はチームK2・佐藤実絵子、右はチームE・松井玲奈

 プロ野球のドラフト会議にならった「AKB48グループ ドラフト会議」が10日、本家と同じく東京都港区のグランドプリンスホテル新高輪で開催された。候補者29人のうち、1巡目指名で唯一競合となった須藤凛々花(16)は3チームの抽選の末、NMBのチームNが交渉権を獲得。将来の夢は哲学者。「一番指名されなさそうなチームから指名された」と強烈なキャラクターで早くも爆笑を誘った。

 AKB、SKE、NMB、HKTから10チームのキャプテンやメンバーが協議を重ねた1巡目。プロ野球ファンにおなじみの大型ビジョンに須藤の名前が3チーム連続で紹介された。場内は熱気に包まれ、名前の「凛」の一部が「示」ではなく「禾」の「凜」で表示されても、誰も気付かず。指名したのはSKEのチームK2とチームE、NMBのチームN。特注の抽選箱に「交渉権確定」の文字が刻印された、たった1枚の当たりクジをめぐりAKBドラフト史上初の抽選が行われた。

 別室で行方を見守った須藤の運命をたぐり寄せたのはチームNのキャプテン、山本彩(20)。「交渉権確定」が刻まれた用紙を誇らしげにカメラに見せる山本に向かって、須藤は「とっても光栄です。一番指名されなさそうなチームの人から…」。ユニークすぎるあいさつで早くも笑いの本場で鍛えられたメンバーを魅了した。金の卵を射止めた山本も「Nにはとにかくいない感じ。トークが印象的で歌っていてもついつい彼女に見入ってしまった」と興奮気味に語った。

 山本が言う通り、指名開始前のトークでハートをわしづかみにした。ダンスパフォーマンス時に「偏差値67」と紹介されると会場がざわついた。川栄李奈(18)を筆頭におバカキャラは多いAKB48グループにおいて、想像以上の秀才に円卓を囲んだメンバーからも熱視線が送られた。将来の夢は哲学者。壇上では「今の歴史は昔の人の考えを積み重ねてこそ…」と他の候補者とひと味もふた味も違う語り口でアピールに成功した。

 極めつきは、緊張感が高まる指名直前の心境を聞かれた時だった。なぜかブルース・リーの「Don’t think.FEEL!」を引用し「考えるより、感じろ!」。高くてか細い声とのギャップも相まって、もはや須藤がしゃべるだけで周囲の笑いは止まらなかった。

 9月に候補者が29人に絞られた時から関係者の間では目玉だった。AKB大好きで受験番号は運命的な48。1月から各チーム間で争うペナントレース制を見据え「チームNが最強チームになるように死ぬ気で頑張る」。難波に飛び込む覚悟は決まっていた。

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