パレスチナの苦悩描く 山形映画祭大賞に「我々のものではない世界」

[ 2013年10月16日 20:30 ]

山形国際ドキュメンタリー映画祭で、大賞を受賞し喜ぶ「我々のものではない世界」のマハディ・フレフェル監督(右)

 山形市で開かれている山形国際ドキュメンタリー映画祭で16日、受賞作品が発表され、長編を対象としたインターナショナル・コンペティション部門大賞に、パレスチナの難民キャンプで育ったマハディ・フレフェル監督の「我々のものではない世界」が選ばれた。

 作品は、デンマーク在住の監督が故郷に帰った際に撮りためた映像で構成し、難民の苦悩を描いた。映画関係の受賞は初めてというフレフェル氏は山形での高評価に「日本とパレスチナの共通点を見つけることができた」と喜びを語った。

 また、米軍新型輸送機オスプレイ配備などに反対する沖縄県東村の住民の姿を追った「標的の村」が、市民賞と日本映画監督協会賞をダブル受賞。琉球朝日放送のテレビ番組を映画化した作品で、監督を務めた同放送のキャスター三上智恵さんは「沖縄の悲鳴を映画にした」と話した。

 映画祭は10日に開幕し、約2万人が訪れた。17日に閉幕する。

続きを表示

2013年10月16日のニュース