津川雅彦 娘誘拐された経験で「拉致我が事のように」

[ 2013年7月3日 06:00 ]

津川雅彦をモデルに起用し、デザインを一新した拉致問題の啓発ポスター

 政府の拉致問題対策本部は2日、都内で記者会見を行い、北朝鮮による拉致問題の早期解決を訴えるための新しい啓発ポスターを発表した。俳優の津川雅彦(73)をモデルに起用、約3年ぶりにデザインを一新した。「親の愛は、世界を動かす。拉致問題は、私達すべての問題です」といったメッセージや津川のサインが記されている。

 津川は1974年、女優の朝丘雪路(77)との長女で女優の真由子(39)を、生後5カ月で誘拐された経験を持つ。真由子は発生から約40時間後に無事保護。会見では「(拉致問題が)我が事のように思える人間として参加させてもらった。一日も早く解決してほしいという気持ちを日本人みんなが持てば、大きな力になって世界に届くと信じている」と話した。

 拉致被害者家族会の飯塚繁雄代表(75)や横田めぐみさん=失踪当時(13)=の父滋さん(80)、母早紀江さん(77)らも出席。滋さんは「怒りと同時に優しさが目の底に出ている。素晴らしいポスター」と話した。ポスターは15万枚以上を印刷し、全国の自治体や駅、空港などの公共施設に配る。

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2013年7月3日のニュース