小田和正 初の東北限定ツアー開始「元気出る歌届ける」

[ 2013年5月16日 06:00 ]

仙台から東北限定ツアーをスタートさせた小田和正

 歌手小田和正(65)の東北ツアーが15日、仙台サンプラザホールで開幕した。オフコースで70年にデビューしてから初の東北限定開催。仙台市は東北大時代を過ごした“第二のふるさと”で、2時間半にわたり熱演を繰り広げた。

 1曲目「今日も どこかで」から力がこもった。両手でマイクを握り、天を仰いで歌唱。「たしかなこと」「ラブ・ストーリーは突然に」を披露すると、熱気は最高潮に。「自分にできるのは、皆さんに元気が出るような、思い出に残るような歌を書いて届けることです」。観客約2000人から拍手が送られた。

 横浜市出身だが、仙台は学生時代に5年間過ごしており「地元」と呼ぶほど思い入れが強い。市内を流れる広瀬川が形成した河岸段丘の景色にひとめぼれしたため、東北大への進学を決めた。

 それだけに東日本大震災の映像を目にした際は「立ち上がれなかった」(関係者)ほどのショックを受けた。発生4カ月後には被災地の沿岸部を訪問。昨年4月には震災後初めて仙台公演を行うなど東北各地をめぐり、支援の思いを募らせた。

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2013年5月16日のニュース