アンジーの決断 父ジョン・ボイトも感動「たいした人間だよ」

[ 2013年5月16日 13:19 ]

父ジョン・ボイトも称賛。乳房切除を告白した女優アンジェリーナ・ジョリー

 国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)特使を務める米女優アンジェリーナ・ジョリー(37)が乳がんのリスクを高める遺伝子変異が見つかり、予防措置として両乳の全摘手術(ダブル・マステクトミー)と再建手術を受けていたというニュースは各方面に衝撃を与え、時間の経過とともに称賛の声が上がっている。

 米紙「ニューヨーク・タイムズ」に14日寄稿した「私の医学的な選択」の中でアンジェリーナが初めて告白した。

 アンジェリーナの父で俳優のジョン・ボイト(74)はニューヨーク・タイムズ・オンラインで初めて知り、とてもショッキングで驚いたという。パートナーのブラッド・ピット(49)とともには2日前に会っていたというからなおさらだ。

 ジョンが米紙「ニューヨーク・ディリー・ニュース」に語った。「娘は何も語ってくれなかった。ブラッド・ピットと一緒に2日前に会ったのに…。私は知らなかった。まったくわからなかった」「今朝知ったんだ。みんなと同じように。本当に心動かされた。たいした人間だよ」

 遺伝子検査で乳がん発症率は87%、卵巣がんリスクが50%と診断されたため手術を決断したとつづられた。アンジェリーナの母親ががんで56歳の若さで他界していることも影響しているという。

 2月に切除し、約2か月後に乳房の再建手術を受けた。驚くべきはその間も公の場に姿を見せ続けたことだ。オスカー授賞式はもちろん、国連高等弁務官特使としてアフガン、ロンドンなどへ赴いてもいた。しかも6人の子どもを育てながら…。ジョン・ボイトは「絶対的に理解できる。娘に対する愛情と称賛は言葉にできないほどだ」と表現している。

 手術で乳がんになる可能性は5%未満まで低下したという。また、公表の理由について「私の経験が後に続く女性に役に立てば願った」としている。

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2013年5月16日のニュース