プリプリ再結成は田中好子さんのおかげ「後押しされた」

[ 2013年4月22日 06:00 ]

田中好子さんを思い出して涙ぐむ元「プリンセス プリンセス」の渡辺敦子(左)と富田京子

 元キャンディーズの田中好子さん(享年55)の命日となった21日、三回忌のセレモニーが東京都江戸川区の東京フィルムセンターで営まれた。元プリンセス・プリンセスの渡辺敦子(48)と富田京子(47)、神奈川県の黒岩祐治知事(58)ら関係者のほか、ファン約170人が参列。会場には、ほほ笑みかけてくる田中さんの写真が飾られ、献花台から列が延びた。

 田中さんは生前、医療や音楽など各種専門学校を経営する滋慶学園COMグループの名誉校長を務め、渡辺が副校長、富田が教育顧問。約15年前にオーストラリアで研修した際に初対面し、カラオケなどで意気投合した。渡辺は「キャンディーズも歌ってくださった。私の青春のアイドル。“スーちゃん!”って盛り上がった」、富田は「プリクラ撮ったり、ジェットコースターに一緒に乗ったり楽しかった」と振り返った。

 プリプリは東日本大震災の復興支援を目的に昨年1年間限定で再結成。きっかけの一つは田中さんの急死だったという。

 同じ女性グループのメンバーとして、田中さんと「再結成しないの?」と言い合ってきた。富田は「(キャンディーズは)“いつか3人で”と思っておられたかもしれないが、もう復活できない。でも私たちは全員いる。いつ(メンバーが)欠けるか分からないと思った。後押しされた気持ちになった」と涙声で明かした。

 田中さんが亡くなる直前、被災者を心配していたこともあり、渡辺は「田中さんの思いを受け取らせていただきたいと思った」。その後、岸谷香(46)ら他のメンバー3人と話し合った。

 この日は06年公開の映画「ありがとう」も上映され、夫の小達一雄氏(58)は「どうか皆さん、いつまでも田中好子を心の隅に置いていただければ」とあいさつ。遺志を継ぎ「田中好子“いつもいっしょだよ”基金」を設立し、被災者支援活動をしているという。

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